オンセミ社の理想ダイオード制御ICについて紹介します。
理想ダイオード制御ICとは
理想ダイオード制御ICは、逆極性保護および理想ダイオード機能を備えたNMOSコントローラーで、オプションとしてハイサイドスイッチ機能も持っています。
これは、電力整流ダイオードや機械式電源スイッチの代替として、損失を低減し、順方向電圧を低く抑えることを目的としています。
このコントローラーは、1つまたは2つのNチャンネルMOSFETと組み合わせて動作し、Enableピンの状態と入力−ドレイン間の電圧極性に基づいてトランジスターのオン・オフ状態を制御します。
下図の通り、ドレインピンが負荷に接続されている場合、アプリケーションは理想ダイオードモードで動作し、ドレインピンがグラウンドに接続されている場合は、逆極性保護モードで動作します。
EMC耐性を向上させるには
本製品のデータシートに、EMC耐性を向上させるためには、下図に示すアプリケーション例とPCBレイアウトを使用することが推奨されています。
ゲート- GND間に追加のコンデンサーが接続されています。このCGコンデンサーは突入電流を制限する役割も果たします。
さらに、RG_Q1およびRSは、起動の間、出力電圧に発生する可能性のある発振を抑制します。
測定結果については下図を参照ください。
さいごに
パッケージはNCV68061がTSOP-6パッケージであり、NCV68261がWDFNW6パッケージです。
両製品ともに、60Vのロードダンプパルス耐性と、-40Vの負の過渡電圧耐性があります。
詳細は下記URLのデータシートを参照ください。
・NCV68061データシート
・NCV68261データシート
また今後、理想ダイオード制御ICのラインナップも拡充されていく予定ですので、下記オンセミ社のWebページもぜひ参照ください。
オンセミ社:理想ダイオードコントローラーラインナップ
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