製品概要
LC709204Fは、1セルリチウムイオン/ポリマーバッテリー用の残量検知ICです。このデバイスは、「HG-CVR2」と呼ばれる独自のアルゴリズムをもちいることで、バッテリーの温度変化、負荷、経年劣化、自己放電をはじめとする不安定な条件下であっても、バッテリーの相対残量(RSOC)を正確に計測できます。
また、アラーム機能とSOH(State of Health)レポートによってバッテリーの安全性をサポートします。そして、動作消費電流は2uAと非常に小さく、ウェアラブル機器などのアプリケーションに適しています。
主な特長・機能
・HG-CVR2 アルゴリズム技術
- 電流検出抵抗不要
- 経年劣化したバッテリーの正確なRSOCを実現
- 誤差の自動収束による安定した計測
- 電池挿入後、すぐに正確な計測が可能
・低消費電力
- 2uA動作モード電流
・アラーム機能による電池の安全性向上
- RSOC/電圧/温度
・バッテリー寿命測定
- SOH / サイクルカウント / 動作時間
・時間推定
- 充電完了までの時間/空になるまでの時間
・3つの温度入力
- 2つのNTCサーミスターを検知する入力端子
- 1つのI2C経由
・充電/放電のバッテリー動作条件の検出
・電池挿入検出
・I2Cインターフェース(最大400kHzまで対応)
低消費電力
LC709204Fはバッテリーの充放電状態を監視し、電流の変化に応じてサンプリングレートを変更します。この方式により、RSOCの精度を落とさずに消費電力削減を実現しました。以下に他社製品との消費電流の比較を示します。LC709204Fの動作時の消費電流はわずか2uAで、他社製品と比べても圧倒的な低さを実現します。
高精度
他社製品では、低温時のゲージングエラー率が高いです。
一方でオンセミ社のLC709204Fでは低温時のゲージングエラーを低減しています。
電流検出抵抗不要
以下がアプリケーション図です。電流検出用外付け抵抗が不要なので、搭載部品の削減をすることができます。
またプリント基板への実装面積を小さくすることで、製品の設計性を高め、コストメリットの向上を図ります。
内部ブロック図
アプリケーション例
・ウェアラブル/IoTデバイス
・スマートフォン
・ワイヤレスヘッドセット/ポータブルヘッドセット
・ポータブルゲームプレイヤー
・USB関連デバイス
お問い合わせ / お見積もり
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