広い帯域幅と低いオフセット電圧が特長のオペアンプNCS20166

製品概要

NCS20166は、オフセットの高精度デジタルトリミングと10MHzの広い帯域幅を組み合わせることで、ゼロドリフトアンプでは達成できないDC精度とスペクトル純度を実現します。このオペアンプは、3.0 V5.5Vの電源範囲で動作し、-40℃から+125℃までの範囲で動作します。

機能

・ゲイン帯域幅:10MHz
・オフセット電圧:550uVmax(Vs=3~5.5V, TA=25℃)
静止電流:1.55mA
電圧ノイズ密度:10nV/√Hz
パッケージ:SC-74A
車載対応品あり

特長

低オフセット電圧を提供するリニアアンプ

高精度のデジタルトリミングは、ゼロドリフトに匹敵するオフセット電圧を提供します。また、リニアアンプはスペクトル純度があります。

下図は、NCS20166と他社のゼロドリフトオペアンプを比較した図です。ゼロドリフトアンプは、100kHzを超えるとエイリアシングが発生する傾向がありますが、NCS20166ではエイリアシングはありません。

広い帯域幅

下図は周波数に対するTHD(全高調波歪み率)特性の値と、電圧ノイズ密度あらわしたグラフです。

全高調波歪み率+雑音特性[THD+N ]1kHzにおいて、0.001%と低く、電圧ノイズ密度は1kHzにおいて、10 nV/√Hz と低くなっています。

THD + Noise vs. Frequency [VS = 5.5V]
THD + Noise vs. Frequency [VS = 5.5V]
Voltage Noise Density vs. Frequency
Voltage Noise Density vs. Frequency

広い帯域幅によるアプリケーションへのメリットは、操舵角センサーとして操舵位置を測定したり、電流検出として電流制御ループを測定したりすることが可能です。

優れた応答

下図のステップ応答は、アンプがインパルス入力にどれだけ迅速かつ、きちんと応答するかを示しています。高速であることに加えて、応答がリンギング、発振、またはオーバーシュートがないという点で、応答が安定性を示す必要があります。電流制限および信号処理回路では、優れた過渡応答が不可欠です。

最後に

例として、ローサイド電流センスアンプの回路例とブリッジ回路のアンプ例を下図に示します。

ローサイド電流センスアンプの回路例
ローサイド電流センスアンプの回路例
ブリッジ回路のアンプ例
ブリッジ回路のアンプ例

広いゲイン帯域幅、低いオフセット電圧、レールtoレール入出力のオペアンプNCS20166について、詳細を知りたい方は、ぜひ下記オンセミ社のWeb内のデータシートを確認してください。

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