NXP が提供する Cadence 社 DSP 搭載汎用マイコン i.MX RT 500/600
NXP が提供する i.MX RT 500/600 シリーズは Cadence 社 DSP を搭載した Arm Cortex M33 を搭載する汎用マイコンです。
IoT アプリケーションやウェアラブルデバイス、オーディオデバイスに対して、低消費電力で高性能なオーディオ機能を実装可能です。

スマートスピーカーや Bluetooth イヤホンなど オーディオ に特化した製品においては i.MX RT 685 が最適です。
スマートウォッチやスマートグラス、AI ロボットなど、オーディオとディスプレイ表示が必要な製品においては、i.MX RT 595 が最適です。
その他に、DSP の機能を削減したデバイスとして i.MX RT 555、DSP と GPU の機能を削減したデバイスとして i.MX RT 533 があります。
PowerQuad DSP Coprocessor and Accelerator も搭載しており、数学、行列、フィルタ、変換関数(例えば高速フーリエ変換(FFT))などの
一般的なDSP計算タスクを高速に実行し、CPUの稼働時間を節約可能です。
i.MX RT 500/600 の差分はこちらの資料をご覧ください。
i.MX RTクロスオーバーMCUシリーズ ポートフォリオ・ブローシャー (nxp.jp)
こちらも併せてご覧ください。
i.MX RT 500/600 評価ボード

評価ボード (アクセサリー) |
ボード特徴 |
参考情報 |
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(8CH-DMIC) |
外部 DMIC ヘッダー、Audio Jack Line in/out、 On board Stereo DMIC、 On board ECM mic、 スピーカー / M.2 / MIPI / LCD / Arduino Connector |
Getting Started with the MIMXRT595-EVK |
(8CH-DMIC) |
外部 DMIC ヘッダー、Audio Jack Line in/out、 On board Stereo DMIC、 On board ECM mic、 スピーカー / Arduino Connector |
Getting Started with i.MX RT600 Evaluation Kit |
(8CH-DMIC) |
外部 DMIC ヘッダー、On board DMIC Audio Jack Line in x3/out x4 (with Codec CS42448) M.2 / Arduino Connector |
ドキュメントのダウンロードには My NXP の登録が必要な場合があります。下記を参考に登録ください。
NXP Semiconductors の My NXP 登録のメリットと登録方法 - マクニカ (macnica.co.jp)
Cadence 社 DSP の開発ツール
Cadence Tensilica Xplorer
i.MX RT 500/600 に搭載してる DSP は Cadence 社の Tensilica Fusion F1 DSP と Tensilica HiFi 4 DSP です。
Cadence 社 の Xtensa Xplorer IDE を使用して DSP 開発をおこなえます。下記 Tensilica Tools サイトからダウンロード頂けます。
NXP 社から ユーザーガイドも出ていますので、併せてご覧ください。
Getting Started with Xplorer for EVK-MIMXRT595
Getting Started with Xplorer for EVK-MIMXRT685
ライブラリーソフトウェアである Xtensa Audio Framework (XAF) を使用したデモを解説した資料はこちらになります。
DSP Concepts
DSP Concepts の『Audio Weaver』はオーディオにおける"業界標準"の開発プラットフォームです。
導入することで、オーディオシグナルフローを直感的なGUIベースで設計でき、一連の設計ワークフローをより早くより簡単に実現し、ユーザーの製品開発のTime to Marketに貢献します。
i.MX RT 685 に搭載された HiFi 4 DSP をサポートしています。
下記オンデマンドセミナーも開催されていますので、ご参照ください。
無償マイコン開発ツール
i.MX RT 500 / 600 のマイコン機能は 無償開発ツール MCUXpresso IDE/SDK/CFG/SEC を使用して開発します。
NXP 無償開発ツール MCUXpresso シリーズを日本語で解説した「NXP MCU 初心者ガイド」がありますので、ぜひそちらもご参照ください。
LPC, Kinetis, i.MXRT, MCX の開発手法は全て統一となっています。
マクニカ提供 NXP MCU 初心者ガイド
マクニカでは、i.MX RT 1050 Evaluation Kit を題材に 無償開発ツール MCUXpresso IDE/SDK/CFG/SEC の使い方を包括的に学べる WEB コンテンツを提供しています。
i.MX RT 500/600 シリーズでも同様の開発手法となりますので、初めて触る際にぜひ、参考にしてみてください。
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