Society 5.0の実現に向けて、AI/IoTの社会実装への取り組みが加速しています。IoT端末で取得したデータをクラウドのAIで処理する方式は遅延や情報セキュリティーの観点で懸念があることから、GPUを用いたエッジAIの活用が不可欠になっています。実証実験が盛んにおこなわれてきたリテールや製造業、スマートシティにおいて、大規模導入の伴う実運用フェーズに移行するケースが増えてきました。そこでは、広域に大量設置されるエッジAIデバイスの”運用と管理”における課題が見えてきました。

エッジAIデバイスの”運用と管理”における課題

障害発生時の現地対応は、コストが高く非効率である

保守要員がエッジAIデバイスの設置場所へ行って作業する場合、設置エリアや台数に比例して業務負荷が重くなります。

障害の内容によっては再起動をすれば解決する問題であっても、現地で確認をする必要があり作業効率が悪くなります。

ファームウェア更新時、対象デバイスの把握に時間がかかる

現在使用中のデバイスはどのエリアにあり、ファームウェア更新の対象であるかをマニュアルで管理するには膨大な時間を要します。

アプリ配信後、エッジAIアプリのアップデートと調整に手間がかかる

エッジAIアプリケーションの配信後、例えばエッジAIカメラ位置の変更によりアプリケーションに対する調整とアップデートが必要になるケースがあります。

膨大なエッジAIデバイスに対して、配信後のアップデートを実施するには各拠点の現地へ赴き、対応する必要があります。

SyncLect Edge AI DMS が解決します

SyncLect Edge AI DMSは、広域に大量設置したエッジAIデバイスを遠隔モニタリングで一元管理し、デバイス管理業務に対する負荷軽減と効率化を実現する、高性能かつセキュアなソリューションです。

設置拠点ごとのデバイス死活管理をクラウドへ集約し、遠隔での電源ON/OFFが可能

エッジAIでは障害発生時にハードウェア要因なのか、ソフトウェア要因なのか、問題を切り分ける必要があります。CPU使用率、メモリー使用率、ディスク使用率、CPU温度、連続稼働時間、問題のあるデバイスのデータを継続的に取得し、Webの管理画面で表示し、問題解決までのスピードを向上します。これにより、保守要員が現場に出向いてデバイス調査をする必要がなくなります。

 

取得できるデータ
・デバイスID  ・最終更新日   ・接続状態   ・CPU使用率
・メモリ使用率 ・ディスク使用率    ・CPU温度   ・USBタイプ
・接続Wi-Fi  ・OSバージョン    ・ディストリビュートバージョン
・セキュリティーアップデート   ・利用パッケージ(Jetpack等)

エッジAIアプリ配信とOS/セキュリティーアップデートを遠隔から実施可能

エッジデバイス内のOSやセキュリティーパッチ、ファームウェアのアップデートだけでなく、エッジAIアプリケーションを任意のエッジデバイスに一括デプロイが可能です。また、エッジデバイス(AIアプリ)で取得したデータをPower BI等の企業にとって利用しやすいアプリケーションとの連携が可能です。

デプロイ後にも、エッジAIアプリのキャリブレーションが可能

デプロイ後に、アプリケーションの微調整が必要になった場合は、提供されるUI上で遠隔から調整が可能です。

継続的・安定的なエッジAIカメラ運用と精度品質を均質化することができます。

NVIDIA® Jetson™製品に標準対応

最新のNVIDIA® Jetson Orin™シリーズを含む、Jetson製品に標準対応しており、Jetsonでご開発の方に安心してお使いいただけます。

 

対応製品の詳細

・NVIDIA® Jetson Orin™ Nano

・NVIDIA® Jetson AGX Orin™ 

・NVIDIA® Jetson Orin™ NX 

・NVIDIA    Jetson AGX Xavier

・NVIDIA® Jetson Xavier™ NX

・NVIDIA® Jetson™ TX2

・NVIDIA® Jetson Nano™ 

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マクニカはSyncLect Edge AI DMSを提供する株式会社ヘッドウォータースと協業し、実証実験からその先のフェーズに移行する際の大規模運用の課題を解決し、エッジAIの実運用を検討するお客様がプロジェクトを最短で成功できるよう支援します。JetsonでエッジAIデバイス開発をご検討中、もしくは開発を進められている方で、SyncLect Edge AI DMSにご興味がございましたら、ぜひお問合せ下さい。

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