XO3シリーズ

製品概要

XO3シリーズはコンフィグレーション用メモリーを内蔵したXO3LF、書き換え制限付きのコンフィグレーション用メモリー(NVCM)を内蔵したXO3Lの2種類で構成されています。Cシリーズでは、レギュレーターが内蔵されているため、3.3V単一動作が可能(コア電圧Vccにも3.3Vを供給することが可能)です。Eシリーズでは、より低消費電力化実現できるシリーズとなっており、用途に合わせてシリーズを豊富に用意してます。

 

また、I/O部には差動I/F専用のブロックも内蔵されており、小型FPGAながら高速伝送I/Fを得意としており、LVDS、MIPI、Sub-LVDS、等の幅広い分野のインターフェースに対応することが可能です。。MIPI I/Fにおいては、Max900Mbps/laneまで対応しており、モバイル、コンスーマー系で多く採用しています。パッケージラインナップは、XO2と異なり、BGAタイプがメインとなっており、より小型パッケージが求められるアプリケーションなどにおすすめです。

搭載しているハードウエアと機能

CFM(コンフィグレーション用FLASHメモリー)

XO3LFシリーズには、コンフィグレーション用のFLASHメモリーが内蔵しています。外付けFLASHの必要が無く、ワンチップで数msオーダーの即時起動を可能にします。また、ホストCPU等からI2C、SPI経由でコンフィグレーションデータをアップデートすること(フィールドアップデート)も可能です。

NVCM(Non Volatile Configuration Memory)

XO3Lシリーズにはコンフィグレーション用に書き換え回数制限があるNVCMを内蔵しています。書き換えの必要が無い用途で使用できます。。なお、XO3L, XO3LFはピン互換性があるため、評価時はXO3LFを使用し、量産品ではXO3Lに移行するなどのデバイス移行も可能です。

EBR(Embedded Block RAM)

XO3には、EBRと呼ばれるハードブロックで構成されたメモリーが内蔵しています。容量は432kbitとなり、ユーザーロジック領域を使用することなく、簡単なデータバッファーなどの機能を構成することが可能です。

内部オシレーター

デバイス内部にオシレーターを内蔵しており、2.08~133MHzのクロックを生成することが可能です。そのため、非同期信号の検出や、LED制御等にご使用することが可能です。

ギアロジック

XO3では、差動信号向けのギアロックと呼ばれる、シリパラ、パラシリ回路がハードで内蔵しています。1:2, 1:4, 1:7, 1:8のギアロジックが内蔵されている為、様々なプロトコルの差動I/Fに対応することが可能です。これらギアボックスによって、小型デバイスながら、1laneあたり800Mbpsまでの差動I/Fをサポートする事が可能です。。(MIPI I/Fに限りMAX 900Mbps/laneまで対応可能な型番もあります。

Multi-Voltage I/O

XO3は、異なる電圧の信号を同一のBANKで受信することが可能となっており、BANK電圧依存でピン数が不足したり、ピンアサインが出来ないなどといったケースにおいて非常に便利です。

ヒステリシス機能

XO3にはすべてのI/Oに対して、ヒステリシス機能を搭載しています。I/O毎に設定をプログラマブルに変えられるようになっています。産業機器系のアプリケーション、ノイズの多い環境では特にニーズの高い機能です。

パッケージラインナップ

XO3パッケージラインナップ

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