車載用 SBC（システム・ベーシス・チップ）製品概要

SBCとはSystem Basis Chipの略で、CANやLINのトランシーバーと、LDOやDC/DCコンバーターなどの電源ICが統合されたシンプルな集積回路を指します。

インフィニオン社では必要な電源ICの数、電流値、トランシーバーのチャンネル数などに応じて大きく分けて、Lite SBC、DC/DC SBC、Mid-Range+ SBC、Multi-CAN Power+の4つのファミリー製品のラインナップがございます。複数の機能を統合することにより、コスト面、サイズ面でもメリットがあり、さまざまな車載アプリケーションにご検討いただける製品となっております。

各ラインナップは下部へスクロール、もしくは左側の目次よりご覧ください。

LIN-LDOをお探しの方は、下記のページよりご確認ください。

製品特徴

• 複数のシリーズ品による幅広いラインナップ
• 診断と保護機能を取り込むことによる信頼性の向上
• 複数製品の統合による基板面積の削減
• 複数製品の統合によるコストの削減
• CAN PN（Partial Networking）採用による暗電流の低減

Lite SBC

Lite SBCはSBCのラインナップの中でも一番シンプルな、CAN FDトランシーバー、電源IC、及びチャージポンプを統合した製品です。トランシーバーはCAN FDでもPN（Partial Networking）に対応した製品もあり、外部出力用の電源ICはLDOとDC/DCバックコンバーターの2種類から選べます。また、マイコンなどの周辺部品への電源供給用として、出力電圧はそれぞれ5Vと3.3Vのラインナップがございます。

*PN＝Partial Networkingの略

※仕様として出力できる最大の電流値を記載しておりますので、実際には環境温度、熱抵抗値、基板の材質などを考慮した熱計算の上、ご使用ください。

DC/DC SBC

DC/DC SBCは、出力電圧5Vまたは3.3VのDC/DCバックコンバーター（SMPS）と、別系統の5VのLDO、1個のCAN FDトランシーバー、そして最大4個のLINトランシーバーが統合された製品です。DC/DC SBCファミリーは全て、エクスポーズドパッドのVQFN-48(7x7mm)のパッケージを用いており、DC/DC SBCファミリー内ではソフトウェア互換、かつピン互換となっております。

※仕様として出力できる最大の電流値を記載しておりますので、実際には環境温度、熱抵抗値、基板の材質などを考慮した熱計算の上、ご使用ください。

Mid-Range+ SBC

Mid-Range+ SBCは、複数の電源IC、1個のCAN FDトランシーバー、そして最大2個のLINトランシーバーが統合された製品です。前段のLite SBCやDC/DC SBCと異なる点として、5Vまたは3.3Vの出力電圧のLDOを含め最大3個のLDOを搭載しており、加えて4チャンネルのハイサイドスイッチも取り込まれております。Mid-Range+ SBCファミリーは全て、エクスポーズドパッドのVQFN-48(7x7mm)のパッケージを用いており、Mid-Range+ SBCファミリーSBCファミリー内ではソフトウェア互換、かつピン互換となっております。 

*PN＝Partial Networkingの略

※仕様として出力できる最大の電流値を記載しておりますので、実際には環境温度、熱抵抗値、基板の材質などを考慮した熱計算の上、ご使用ください。

Multi-CAN Power+ SBC

Multi-CAN Power+ SBCはその名の通り、独自に4つのCAN FDトランシーバーを搭載しており、極めて高効率のSMPSバック/ブースト技術を使って最大750mAまでの5Vまたは3.3V出力電圧を供給します。主に、ゲートウェイやハイエンドのボディーコントロールモジュールなど、複数チャンネルのCANトランシーバーを必要とする車載アプリケーションに最適な製品となっております。
 

*PN＝Partial Networkingの略

※仕様として出力できる最大の電流値を記載しておりますので、実際には環境温度、熱抵抗値、基板の材質などを考慮した熱計算の上、ご使用ください。

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また、SBCを始めて検討される際に活用できるツールチェーンの紹介もしておりますので、是非一度ご覧ください。

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