製品概要|CUBEとは?
ウィンボンドが開発した「CUBE(Customized Ultra-Bandwidth Elements)」は、高帯域・超低消費電力・小型・柔軟設計を実現したカスタムメモリーです。
特に、演算負荷の高いエッジAIアプリケーションに最適化されており、生成AI・画像認識・音声処理・推論エンジンなどの分野で、SoCの性能を最大限に引き出します。
さらにHBMの課題である高コスト・高消費電力・熱設計・短いライフサイクルなどに対して、CUBEは低消費電力設計で放熱負荷を抑えつつ、柔軟な設計と安定した供給体制により、長期的に安定して利用できる持続可能な代替ソリューションを提供します。
HBMとの比較|なぜ今、CUBEなのか?
現在、HBM(High Bandwidth Memory)は高性能なメモリーとして広く採用されていますが、その中でも最新世代であるHBM3EはクラウドやHPC領域における高速処理を支える代表的な技術です。
ここで最新のHBM規格であるHBM3EとCUBEを比較して、どんな違いがあるのか見てみましょう!
特性 |
HBM3E |
CUBE |
スタック層 |
最大12Hi |
最大8Hi(柔軟設計) |
転送速度 |
最大9.2Gbps |
最大2Gbps(低電力設計) |
帯域幅 |
最大1.2TB/s |
最大4TB/s(構成次第) |
I/O数 |
1024 |
最大4096 |
電力効率 |
<4pJ/bit |
<1pJ/bit |
供給性 |
製品サイクル短、EOLリスク有 |
長期供給対応可 |
用途適正 |
高性能クラウド向け中心 |
エッジAIやL4キャッシュに最適 |
HBM3EとCUBEの比較表
HBMは高帯域・高密度・低消費電力を実現する次世代DRAMとして、クラウドAIやHPC用途で広く採用されています。しかし、以下のような課題が存在します。
・製品ライフサイクルが短く、EOL(End of Life)リスクが高い
・熱設計が難しく、実際の性能を発揮しづらいケースもある
・高コスト・複雑な設計が必要で、SoCとの統合に高度な技術が求められる
一方、エッジAIでは「高帯域よりも低消費電力・小型化・長期供給」が重視される傾向があり、HBMは過剰スペックとなることもあります。
ウィンボンドは、HBMのこれらの課題に対応するため、CUBEを長期供給可能な製品として設計しています。
製品特長|CUBEが選ばれる理由
・ HBMを超える高帯域 × 超低消費電力 、熱設計にも強い3Dスタック構造
1pJ/bit未満の電力効率を実現し、HBM比で約4分の1の消費電力を達成。発熱を抑えられるため、システム全体の熱設計も容易になります。
・柔軟な構成でアプリケーションに最適化
Die容量、I/O構成、バス幅などを用途に応じて柔軟にカスタマイズ可能。パッケージの小型化・高密度化も実現しています。
・長期供給対応で安定した製品開発を支援
HBMで課題となりがちな「EOL問題」を回避し、産業機器や医療機器など長期供給を必要とする製品にも最適です。
CUBE 製品仕様|技術スペック一覧
項目 |
内容 |
メモリ容量 |
0.5〜16GB |
消費電力 |
<1pJ/bit |
I/O数・転送速度 |
最大4096・2Gbps |
総帯域幅 |
128GB/s〜4TB/s(構成による) |
スタッキング構成 |
TSVあり/なし両対応、最大8Hi |
パッケージ技術 |
TSV、Chip on Wafer、Wafer on Wafer、2.5D/3D対応 |
CUBEの技術スペック表
まとめ|HBMのその先へ、CUBEが創るAIメモリの未来
CUBEは、単なるHBMの代替ではありません。
エッジAIからHPC、さらにはL4キャッシュまで、幅広い用途に対応できる柔軟性と拡張性を備えたカスタムメモリーです。
パフォーマンスと電力効率を両立し、長期にわたる安定供給を実現します。
お問い合わせ
製品の詳細・技術的なご質問など、まずはお気軽にご相談ください。