製品概要

近年NORフラッシュメモリにおいてスケーリングが限界を迎えつつあり、512Mbit以上の容量帯では車載や産業機器向けを中心に、特にコスト効率の低下が問題視されています。

ウィンボンドはこの問題を解決すべく、新たにOctalNANDを開発しました。

NANDフラッシュメモリとして世界初のオクタル・インターフェースをもつウィンボンドのOctalNAND製品は、一般電子機器はもとより、高信頼性が要求される車載・産業機器向けアプリケーションに対しハイパフォーマンスなコードストレージフラッシュメモリを提供します。

製品特長

• 高速読み出し（最大240Mバイト/秒）
• 高耐久性（エンデュランス10万回、データ・リテンション10年）
• 長期供給（46nmシングル・レベル・セルNANDプロセス）
• コードストレージ用途向け大容量フラッシュ
• オクタルNORフラッシュとピン互換

製品ラインナップ

お問い合わせ

製品の詳細・技術的なご質問・サンプル依頼・お見積りなど、まずはお気軽にご相談ください。

ウィンボンド社 Octal NAND Flashの強み

≪フラッシュメモリの進化ステップ≫

ウィンボンドのOctal NAND Flashは1Gbit以上の高密度に対応しており、業界初となるx8インターフェースとして高速読み出しを実現。

これにより自動車および産業機器メーカーは高価なNOR Flashの代替として、コストを抑えつつ高密度なコードストレージを実現できます。

特にNOR Flashは512Mbitを超える密度でのスケーリングが困難であるため、この点でOctal NANDは大きな優位性を発揮します。

≪OctalNANDは組み込み向けNANDフラッシュの中で、最高レベルの読み出しスループット性能あり≫

新インターフェースを搭載した初の製品「W35N01JW（1Gbit）」は、最大240Mb/sの連続読み出しスループットを実現しており、従来の高性能W25-JWクワッドシリアルNAND Flashファミリーと比較して約3倍の高速化を達成しています。

また、Octal NAND FlashはシリアルNOR Flashに比べ、最大で400倍速の消去速度・最大50倍速の書き込み速度を誇り、OTA（Over-The-Air）アップデートに最適なソリューションです。

W35N-JW Octal NAND Flashは、ウィンボンドの実績がある46nm単一レベルセル（SLC）NANDプロセスで製造されており、優れたデータ整合性と10年以上のデータ保持性能を提供します。

さらに、10万回のプログラム/消去サイクルにに対応しており、自動車および産業用のミッションクリティカルなアプリケーションに必要な高い耐久性と信頼性を備えています。