MIPIカメラの距離を劇的に延ばす! ザインエレクトロニクス

MIPIカメラの距離を劇的に延ばす!SerDes開発キットのご紹介

ザインエレクトロニクス社は、MIPIカメラの信号伝送距離を大幅に延ばすことのできるSerDes開発キットの販売を202326日より開始しました。
製品名称は、「MIPIカメラSerDesスターターキット」(以下、スターターキット)です。

当スターターキットは、SerDesのセットである「THEVA24-RJ45-SET-V1」と、指定のグラバーボード「THEVA-GRABBER-V1」、そして「対応カメラモジュール」の3つを組み合わせて使用します。

※対応カメラモジュールは、カメラモジュールベンダーから別途ご購入いただく必要があります。

THEVA24-RJ45-SET-V1」には、カメラ側のTxボード、グラバーボード側のRxボード、そしてイーサネットケーブルがセットとして同梱されています。TxボードおよびRxボードには、同社のMIPIインターフェース変換SerDesチップセットであるTHCV241A-P(シリアライザー)、THCV242A-P(デシリアライザー)が搭載されています。

図1 スターターキットセット内容とグラバーボード

図1 スターターキットセット内容とグラバーボード

スターターキットの最大の特長は、スターターキットとグラバーボードを繋いですぐに画が出るということです。評価基板を作成したり、評価ボードを工作したり、レジスタを生成したり、ということを行う必要がありません。

 

接続コネクターは産業機器分野で広く使われているRJ45を採用しています。RJ45を採用するイーサネットケーブルには様々な長さがあり、ユーザーが試したい距離に応じて選択しやすくなっております。

 

ユーザーはスターターキットを用いてPoC(Proof of Concept)を行い、その環境をベースに実際の量産製品の設計に移ることになります。量産設計へ移行する際には、同社より参考回路や参考コードの提供を受けることができます。カメラの数や解像度を変更したい場合には、適切なレジスタ設定を生成するGUIツールも用意されています。これらは「THEVA24-RJ45-SET-V1」を購入した際に、通知されるURLを通じてユーザー登録することで、ユーザー向けページよりダウンロードできるようになります。

図2 スターターキットの接続イメージおよび活用ステップ

図2 スターターキットの接続イメージおよび活用ステップ

これまで説明した内容をまとめると図3のようになります。

図3 PoCから量産までの流れとスターターキット環境

図3 PoCから量産までの流れとスターターキット環境 (※メーカーの図を引用)

また、スターターキットを介して同社とユーザーが同じ環境を持っていることになり、技術的なサポートが必要な際に、解決までの時間が短縮される可能性もあります。

 

図4は現在対応しているセンサー/カメラモジュールの一覧です。今後も順次対応センサーのラインナップを増やしていく予定です。

図4 対応センサ/カメラモジュール一覧

図4 対応センサー/カメラモジュール一覧 (※メーカーの図を引用)

ザインエレクトロニクス社のWEBサイトにて、スターターキットを解説した動画が公開されています。

【ご視聴はこちらから】

https://www.thine.co.jp/contents/detail/mipi-camera-serdes-starter-kit-2.html

 

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