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EFM32 よろず相談所にご参加頂きありがとうございました

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シリコンラボ EFM32 評価キット キャンペーンの一環として、4月、5月に「キャンペーン期間限定!山さんの EFM32 よろず相談所」として相談会を実施させて頂きました。

普段、定期開催しているハンズオンセミナーでも、セミナー終了後 質問の時間を設けてはいますが、複数のお客様からご質問を頂き時間が足りなくなってしまったり、セミナーと関係ない質問はしにくいといったお客様の声から実施させて頂きました。相談会では、予めご質問頂く内容から充分な時間を確保できるように調整しましたが、大半の方は、当初予定していた時間以上に お話させて頂くことができました。

「よろず相談所」で質問頂いた内容は?

「よろず相談所」で質問頂いた内容のうち、ご了承を頂けた内容をご紹介します。

自社ボードを設計されたもののデバッガが起動しない

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Giant Geckoスターターキットを使った検証を行いたいという、お客様にご来社頂きました。自社ボードを設計したもののデバッガが起動しないとの事で、ボードをお持ち頂きました。不具合要因の切り分けは、まだ実施できていないということで早速、確認作業を始めます。

事前に、連絡を頂いた際、回路図など設計資料一式のコピーをご持参頂く様お伝えしてありましたので、さっそく回路のチェックから着手させて頂きました。山さん、デバイスの必要要件を満たしているかどうか、どんどん回路図に書き込み始めました。なるほど、だからコピーをお持ちいただくようお願いしていたのですね。

回路チェックのあとは、基板設計のチェックです。アートワーク設計は社外で行われたそうですが、『人の手の介在する工程はミスも有り得ますからね...』と言いながら山さんは、回路図と実装図へ交互に書き込んでいます。どうやら、ここではピン配置の対比のチェックなどを行なったようです。誤設計や誤実装は、火入れをした時点で回路にストレスを与えることもありますので、慎重に慎重を重ねてという事ですね。
続いて山さん、テスタで各部の抵抗値を測り始めましたが、はたと手を止めカッターナイフを取り出し...険しい顔が和らぎ、親指が天を指しています。どうやら解ったようです。

基板上の Geckoは、QFPパッケージの64ピン(0.5mmピッチ)でしたが、半田不良で足浮きがありました。訊けば、初めてのマイコンという事もあり、最初の一枚はご自身で実装されたとのこと。許可をいただき半田を仕上げた後は、無事、デバッガも立ち上がりました。

PRS(Peripheral Reflex System)の検証方法がわからない

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PRS(Peripheral Reflex System)の検証方法がわからないとのことで、検証のお手伝いさせて頂きました。PRSはCPUの命令実行に依存せず自律動作するため、PRSの挙動をデバックするには、少々工夫が必要です。
PRSの検証方法は「~EFM32セミナー講師”山さん”の知恵袋~ PRSとは?」でご紹介したように、コンパレータの出力をGPIOに出力させ、波形をモニターすることで可能になります。

山さん、まずはサンプルコードを流用し PRSの連携を構築します。続いて山さんの秘密道具、ACMP(Analog Comparator)を使って出力波形を観測。おまけに、電力消費をリアルタイムに可視化可能な便利ツール『Energy Profiler』を用いてPRS稼働時の電力をすると、スリープ状態を確認できました。

EFM32シリーズマイコンが気になった方はこちらもご覧ください

『よろず相談所』にご参加頂きありがとうございました。