ノートパソコンにシリアル・ポートが無くて困りませんか?

 最近のノートパソコンにはシリアル・ポート(COMポート)が無くて困りませんか?単にPCから周辺機器の制御やデータのやり取りをしたいだけなのに、USBポートしかなく困っているという方にお勧めなのがSilicon Labs社のUSB-UARTブリッジ、CP210xシリーズです。USBと聞くと、USBコントローラの設計、ファームウェア、ドライバの開発と少々面倒な設計を連想するかもしれれませんが、CP210xシリーズは簡単にCOMポートが使える優れものです。技術情報誌でも数多く取り上げられていますので、既にご存じの方もいらっしゃるかとは思いますが、改めてCP210xシリーズをご紹介します。
 

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CP210x接続イメージ

CP210xシリーズが選ばれる3つの理由

 CP210xシリーズが選ばれるにはそれなりに理由があります。ここでは選ばれるワケを3つご紹介します。
 
  1. USBマイコンでは必要になるファームウェア設計が一切不要
  2. 少ない外付け部品で機能を実現
  3. 市場実績のあるチップとドライバ
 

1. USBマイコンでは必要になるファームウェア設計が一切不要

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VCPドライバインストールでOSはCOMポートとして認識

 一般的なUSBマイコンを使ってUSB-UARTブリッジを実現するには、USBマイコン用にファームウェアを設計する必要があり、USB導入の敷居が高くなる原因となっています。これに対しCP210xは専用ICのため、煩わしいファームウェア開発が不要で過去の設計資産も流用でき、短期間で簡単にUSB化を実現することができます。また、Windows、Mac、LinuxOS向けのドライバ( VCP:Virtual COM Port ) も用意されており、OS上からCOMポートとして認識させることができます。COMポートと認識されるので“HyperTerminal”などの既存のターミナルソフトウェアを使って、すぐに評価 / 動作の確認ができます。
 ※OSに標準インストールされているドライバ( HIDクラスなど )に対応した製品をご希望の場合はCP211xシリーズをご検討下さい。
 

2. 少ない外付け部品で機能を実現

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CP2104典型的なバス・パワー接続図

 CP210xシリーズには高精度のオシュレータ、電源レギュレータ、USBプルアップ抵抗を内蔵していますので、これらの外付け部品は不要です。各シリーズ、わずかな外付け部品でUSBブリッジの機能を実現でき、基板設計も簡単に行えます。右の図はCP2104の典型的なバス・パワー接続図です。

3. 市場実績のあるチップとドライバ

 インターネットの検索エンジンから「USBブリッジ」と検索してみてください。どうですか?Silicon Labsの製品が検索結果として表示されましたでしょうか?市場実績を気にされる方も多いかと思いますが、検索でも上位に掲載されるほど良く知られた製品で、また、様々な技術情報誌にも取り上げられているので目にした方も多いかと思います。もちろん、市場実績も多々あります。市場実績のあるチップとドライバということで、よりご安心してご使用いただけるのではないでしょうか。
 

CP210x製品ラインアップのご紹介

 CP210xには以下のラインアップが用意されていますので簡単にご紹介致します。
 シンプルなCP2102が意外と売れてます。

形式 概要 特長 Eval/Dev Kit
CP2102 USB-UART Bridge 一番スタンダードなUSB-UART ブリッジIC CP2102EK
CP2103 USB-UART Bridge 機能拡張版のUSB-UART ブリッジIC CP2103EK
CP2104 USB-UART Bridge 次世代のスタンダードなUSB-UART ブリッジIC CP2104EK or CP2104-MINIEK
CP2105 USB-Dual UART Bridge 2 つのUART を持つUSB-UART ブリッジIC CP2105EK
CP2108 USB-Quad UART Bridge 4 つのUART を持つUSB-UART ブリッジIC CP2108EK
CP2109 USB-UART Bridge CP2102 のLow-Cost 版 -



こんなところで役立っています

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 CP210xが選ばれる理由をお伝えしましたが如何でしょうか?いろいろ書いてきましたが、実は私にとってCP210xは必需品です。先日もROHM社のWi-Fiモジュール評価のため、手持ちのCP2103EKが役立つことになりました。右の写真はROHM社のWi-Fiモジュール評価ボードとSilicon Labs社のCP2103EKを接続した例です。ROHM社の評価ボードのインターフェースはUARTだったためCP2103EKの出番となった訳です。CP210xがあるおかげでPCからターミナルソフトウェアを使って簡単にコマンドを送信することができましたよ。
 
 

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