Silicon Labs社 EFM32シリーズ”超”低消費電力のヒミツ
電池交換、まだ必要ですか?コイン電池で10年、休むことなく動き続ける機器に
安定した商用電源を持たない電池駆動の機器にとって省電力化は非常に難しい課題です。この様な課題にSilicon Labs社のマイコン、EFM32シリーズをお薦めします。EFM32シリーズがどのようにして”超”低消費電力を実現しているか3つのヒミツをご紹介します。
- 省電力コアと多様な省電力モード
- スリープ中でも内蔵ペリフェラルが自律動作
- CPUウェイクアップ頻度を大幅低減 [ LESENCE ]
1.省電力コアと多様な省電力モード
EFM32マイコンには、EM0のラン・モードからEM4のシャットオフ・モードまでの5段階の動作モードが用意されています。省電力化のカギは、電流消費の大きいEM0の稼働時間を短く、EM1~4のエナジー・モードでの稼働時間をいかに長くできるかという点です。頻繁に動作モードを切り替える必要があるためEFM32マイコンではウェイク/スリープの切り替え時間が非常に短く、EM2のDeep Sleepモードからのウェイクアップは2μsecと超高速です。また、EM0で動作させる場合においても動作電流は低く抑えられており、わずか150μA/MHz( TINY GECKO)で動作させることができます。

2.スリープ中でも内蔵ペリフェラルが自律動作
EM0での稼働時間を短くさせる機能の一つとしてP.R.S(ペリフェラル・リフレックス・システム)があります。EM1,EM2のエナジー・モードでペリフェラル動作が可能なため、割り込み処理などCPUの介在・稼働率を極限まで下げることができシステム動作を維持したまま超低消費電力を実現します。

3.CPUウェイクアップ頻度を大幅低減 [ LESENCE ]
LESENCE(Low Energy Sensor Interface)により複数チャンネルを使った信号検出と状態判定を低電力ハードウェアだけで処理できます。LESENCEをスタートしたらCPUは寝て待つだけ。
その間に
①電圧比較検出 → ②検出回路のカウント → ③カウント値の比較判定
を行い続けるので、CPUウェイクアップ頻度を極限まで低減できます。(特許技術)
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EFM32シリーズは”超”低消費電力を追究したマイコンです。省電力化にお困りの方は是非、ご検討下さい。