絶縁型フライバックDC/DCコンバーター "BD7Fシリーズ" の特長
一般的に絶縁型フライバックコンバーターは産業機器の電源によく使われています。しかし、以下のような問題を抱えています。
- 帰還経路の絶縁のためにフォトカプラ、補助巻線が必要で大型化
- 絶縁回路を構成する為に数多くの部品を使用
ローム社 の絶縁型フライバックDC/DCコンバーター BD7Fシリーズ はフィードバック回路が不要、かつフォトカプラ、補助巻線が不要です。そのため電源周辺回路の小型化と高効率化を実現することができます。
また、保護回路と低ノイズ化機能を内蔵しているため、FA機器、産業用途に最適な製品です。
BD7Fシリーズは、以下の大きな特長・メリットがあります。
1. フォトカプラ&補助巻線不要で小型化を実現
従来の絶縁型フライバックコンバーターは2次側の出力電圧を1次側の制御回路にフィードバックさせて出力電圧を安定化しています。そのため、フォトカプラと補助巻線が必要になり、大型化の要因となっています。
ローム社の「絶縁型フライバックDC/DCコンバーター」は1次側でフィードバックをかけることによって、2次側の電圧・電流を検知することができます。そのため、一般的なフィードバック回路(フォトカプラ&補助巻線)が不要です。
部品点数を大幅に削減することで、小型化や信頼性が向上します。

2. 業界初の制御方式!瞬間的な出力電圧変動を最小限におさえます
ローム社の「絶縁型フライバックDC/DCコンバーター」は業界初の適応型ONタイム制御方式を採用しています。
そのため、出力電圧変動は200mV(負荷電流1A、立ち上がり100μs時)を実現しています。
一般制御方式と比較して出力電圧変動を65%以下におさえることができます。
製品の信頼性を向上させることができます。

3. 用途に応じて4種類のラインナップを選ぶことができます
出力電圧や実装方法に応じて、4種類のラインナップを選ぶことができます。
品 名 | パッケージ | 出力電力 | 最大入力 電圧 |
入力電圧 範囲 |
過電流 リミット |
スイッチング 周波数 |
動作温度 | 機 能 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Enable | Soft Start |
Efficient Light Load Mode |
UVLO | Over Current Protection |
Therminal Protection |
||||||||
BD7F100HFN-LB | HSON8 (2.9x3.0x0.6mm) |
1W (Vin=5V) 5W (Vin=24V) |
40V | 3.0~40V | 1.25A | 400kHz (Typ.) |
-40℃~+125℃ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
BD7F100EFJ-LB | HTSOP-J8 (4.9x6.0x1.0mm) |
||||||||||||
BD7F200HFN-LB | HSON8 (2.9x3.0x0.6mm) |
10W (Vin=24V) | 8.0~40V | 2.75A | |||||||||
BD7F200EFJ-LB | HTSOP-J8 (4.9x6.0x1.0mm) |
すぐに評価を開始できる "BD7F100HFN" 評価ボード
ローム社の「絶縁型フライバックDC/DCコンバーター」をすぐに評価するにはBD7F100HFN 評価ボードを利用することができます。
この評価ボードでは入力電圧24V、出力電圧5V、出力電流800mAの絶縁電源を簡単に評価することができます。

評価手順は以下のステップで行うことができます。
ステップ1 必要な機器を準備する
- 24V、0.5AのDC電源
- 最大800mAの負荷
- DC電圧計
ステップ2 機器を接続する
- 負荷の正端子、負端子をそれぞれ接続
- 入力電圧測定用にDC電圧計の正端子、負端子を専用端子に接続
- 出力電圧測定用にDC電圧計の正端子、負端子を専用端子に接続
- DC電源24Vの正端子を「VIN+」へ、負端子を「VIN-」に印可
- 出力電圧が5.0Vであることを確認してから、負荷を有効にする
以上ですぐに評価を開始することができます。
アプリケーション例
- インバーター
- 蓄電システム
- FA機器など産業機器の電源

製品概要
型 名 | 絶縁型フライバックDC/DCコンバーター |
仕 様 |
|
商品の価格情報・在庫状況はこちら
メーカーサイト/その他関連リンクはこちら
絶縁型フライバックDC/DCコンバーター 製品情報
絶縁型フライバックDC/DCコンバーター データシート