光学式脈波センサ "BH1792GLC" の特長
BH1792GLC はロームが提供する光学式脈波センサです。従来品(BH1790GLC) と比較して最大32倍速く脈波測定が可能なため、高速サンプリングを必要とするストレス測定や血管年齢測定なども測定することができます。
また、消費電力は業界最小クラスの消0.44mA(脈拍数測定時)です。バッテリ駆動のアプリケーションの長時間駆動化に貢献します。

BH1792GLC には以下の大きな3つの特長があり、その特長について解説します。
- ストレス測定や血管年齢測定などのバイタルサイン測定に対応
- スポーツなどの激しい動きや、太陽光などの赤外線が強い環境下でも使用可能
- 業界最小クラスの低消費電力で、長時間駆動に貢献
1. ストレス測定や血管年齢測定などのバイタルサイン測定に対応
従来品と比較して最大32倍速い「1024Hz」という高速サンプリングを実現したことで、ストレスや血管年齢の測定など、複雑なバイタルサインの測定が可能です。
品 番 | 脈拍数測定時 消費電流 (外付けLED含む) |
サンプリング 周波数 |
電源電圧 範囲 |
装着判別用 赤外線センサ |
FIFO 機能 |
動作温度 範囲 |
パッケージ (外付けLED 含まない) |
[新製品] BH1792GLC |
0.44mA | 32 / 64 / 128 / 256 / 1024Hz |
2.5V ~ 3.6V | YES | YES | -20℃ ~ 85℃ | WLGA010V28 2.8 x 2.8 x 0.9 mm |
[従来品] BH1790GLC |
0.76mA | 32 / 64Hz | NO | NO | - | - | - |
2. スポーツなどの激しい動きや、太陽光などの赤外線が強い環境下でも使用可能
ローム独自の光学フィルタを搭載することで、赤外線や赤色光などの外乱ノイズの影響を1/10以下に低減しました。これにより、スポーツなどの激しい動きや太陽光などの赤外線が強い環境下でも高精度の脈波測定が可能となります。

3. 業界最小クラスの低消費電力で、長時間駆動に貢献
脈波センサとマイコンの低消費電力化で、アプリケーションの長時間駆動を可能にします低消費電力においては業界最小クラスの0.44mA(脈拍数測定時)です。

BH1792GLC を開発するための評価キット

BH1792GLC を簡単に評価するために、評価ボード "BH1792GLC-EVK-001" が用意されています。
評価は汎用マイコンボード "Arduino Uno" に接続することで簡単に開始することができます。
このボードは、以下の手順ですぐに評価を開始することができます。
まず初めに、以下のものを準備します。
- Arduino Uno 1台
- Arduino IDE をインストールしたPC 1台
- USB ケーブル
- SHIELD-EVK-001(SensorShield基板)1台
- BH1792GLC-EVK-001(評価ボード)1台
※SensorShield基板 は SensorShield-EVK-003 のキットの一部として含まれています。
1. 機材を接続設定
Arduino Uno、SensorShield基板、評価ボードキット、PCをそれぞれ接続設定します。

2. サンプルプログラムをArduino へ書き込む
電源を投入し、サンプルプログラムをArduino へ書き込みます。
※サンプルプログラムはローム社のサイトからダウンロードできます。
※Arduino IDE経由でサンプルプログラム書き込み、動作を開始します。
3. 基板の上に指を置き測定を開始
下記のように指を置き、脈拍の測定を開始します。

4. 脈波の測定結果を確認
PC上にて脈波を確認することができます。

アプリケーション例
- スマートバンド・スマートウォッチなどのウェアラブル機器
- スマートフォン
- ワイヤレスイヤホン
- その他バイタルデータを必要とするデバイス

製品概要
型 名 | BH1792GLC |
特 長 |
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BH1792GLC 製品情報
BH1792GLC-EVK-001 ユーザーガイド