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IoT アプリケーションのプロトタイプを作成してみよう! QCC730 開発キットでのセットアップ手順

Qualcomm® QCC730 おすすめのアプリケーション


✔ Wi-Fiなのに、BLEクラスの超消費電力!
✔ BLEからWi-Fiの置換えで通通信速度UP!BOMコストも削減!
✔ オープンソースSDKを提供

Qualcomm® QCC730 開発キットについて

Qualcomm® QCC730 開発キット(QCC730M EVK) は、QCC730M モジュールの機能とパフォーマンスを評価し、
スマート ホームやバッテリー駆動アプリケーションなどのマイクロパワー Wi-Fi IoT アプリケーションのプロトタイプを作成するためにご使用できます。
本記事では、QCC730 開発キットでのセットアップ手順(ビルド/フラッシュ/アクセスポイントへの接続方法)を解説します。

▼セットアップメニュー▼
   ・ビルド環境準備(コマンドライン)
   ・ビルド/フラッシュ手順(コマンドライン)
   ・セットアップ手順(アクセスポイントへの接続方法)
     IoT アプリケーションのプロトタイプを作成してみよう!

QCC730 評価環境/開発キットの特長

既存のWi-Fi製品よりも簡単にソフトウェアの開発ができます!
・前世代のSoC製品比、最大88%の低消費電力を実現
・オープンソースのIDEとSDKが付属しているので、簡単にはじめられます!
・アンテナ搭載(PCB/コネクタ選択可能)
・各種ドキュメントは Qualcomm.comから 即ダウンロード可能!
※デバイスを起動するには、USBケーブルが必要です。

QCC730 開発キットのビルド環境準備(コマンドライン)

今回はコマンドラインでのビルド/フラッシュ手順をご紹介します。

ビルド環境にはWindows11のPCを使用します。(Windowsのバージョンに指定はありませんが極力最新のものを使用したほうが良いかと思います。)

以下のツール類を入手しインストールもしくはPATHを通します。

※各ツール類のバージョンは指定のものを使用してください。

 

・Arm GNU toolchain(2019-q3-update

https://developer.arm.com/downloads/-/gnu-rm/8-2019q3-update

・xPack GNU Arm embedded GCC(v12.2.1-1.2

https://github.com/xpack-dev-tools/arm-none-eabi-gcc-xpack/releases/tag/v12.2.1-1.2

”GDB_CLIENT_PATH”にパスを追加

gn(2121以降

https://chrome-infra-packages.appspot.com/p/gn/gn

・ninja(V1.10.2以降

https://github.com/ninja-build/ninja/releases/

・OpenOCD for JTAG adaptor tool

https://github.com/WCHSoftGroup/ch347/releases/tag/CH347_OpenOCD_Release

”OPENOCD_PATH”にパスを追加

CH347 Windows driver

https://www.wch.cn/downloads/CH341PAR_EXE.html

・Python(Python 3.11.5

https://www.python.org/downloads/release/python-3115

・Python関連のライブラリ

pip3 install pyyaml kconfiglib ninja

 

VSCodeを使用したビルド/フラッシュ手順は、qualcomm.comにあるQCC IDEユーザーガイドを参照してください。

QCC730 開発キットのビルド/フラッシュ手順(コマンドライン)

repoを使用してSDKをダウンロードします。(WSLを使用すると便利です)

repo init -u https://git.codelinaro.org/clo/le/le/product/manifest.git -b release -m AU_LINUX_EMBEDDED_IOT.FM.1.0.R1_TARGET_ALL.01.09.009.xml --repo-url=https://git.codelinaro.org/clo/tools/repo.git --repo-branch=aosp-new/stable
repo sync -c --no-tags -j8

ダウンロードするSDKのバージョンにより以下の部分が変わります。(ReleaseNoteに記載されています)

AU_LINUX_EMBEDDED_IOT.FM.1.0.R1_TARGET_ALL.01.09.009.xml

Wi-Fiライブラリを以下よりダウンロードし、module/wifi/binへコピーします。(各SDK用のダウンロードURLは各バージョンのReleaseNoteに記載されています)

 https://qartifactory-edge.qualcomm.com/ui/repos/tree/General/qsc_releases/software/chip/qcc730-fr-1-0_qca_oem_lib_art

 

コマンドプロンプトでSDKのトップディレクトリに移動し以下のビルドコマンドを実行します。

python qccsdk.py set -b=<ボードタイプ> -S=sbl build

python qccsdk.py set -b=<ボードタイプ> -S=prg build

python qccsdk.py set -b=<ボードタイプ> -S=demo/qcli_demo build

 

以下のフラッシュコマンドを実行します。

python qccsdk.py falsh --flash --reset

QCC730 開発キットのセットアップ手順(アクセスポイントへの接続方法)

QCC730MとPCをUSB-Cケーブルで接続します。

上記でフラッシュしたコマンドラインで動作するqcli_demoアプリが起動します。

PC上でシリアルコンソールを立ち上げBaudrateを115200に設定します。

シェルコンソールより、WLAN=>Enableを選択しWi-Fiを有効にします。

※コマンドはコマンド左側にある番号指定でも選択可能です。

SetWpaPassphraseを使用してアクセスポイントのパスワードを設定します。

SetWpaParametersを使用してWPAパラメータを設定します。

SetWpaParameters <WPAバージョン> <Pairwise Cipher> <Group Cipher>

Connectを使用してAPに接続します。

接続が成功後、下記コマンドを使用してIPアドレスを取得します。

UP > NETと移動し

DHCPV4C <インターフェース> new

PINGを使用して疎通確認が可能です。

以上で、アクセスポイントへの接続が完了しました。
Qualcomm® QCC730 開発キットのセットアップは簡単にできたと思います。いかがでしたでしょうか?

上記でご紹介した、開発キットのセットアップ手順の解説ビデオ、またIDEのセットアップ手順の解説ビデオは Qualcomm社のサイトにてご覧いただけます。
・Qualcomm® QCC730 Dev Kit: Introduction and set up (2:36)
・QCC730 Dev Kit IDE Setup (4:39)

IoT アプリケーションのプロトタイプを作成してみよう!

クイックスタートガイド
モジュールデータシート
ユーザーガイド 等
各種資料は、以下Qualcomms社のサイトにてダウンロードいただけます。

QCC730M 評価キットを使って、さっそくはじめてみる(Qualcomm社サイトへ)

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