Qualcomm® QCS610 SoC:GStreamerを使用した4K解像度でのビデオキャプチャー

Snapdragon × MIPIカメラで4K解像度の映像を録画

お客様が高解像度カメラに対応した製品の開発をされる際に、クアルコム社Snapdragonプラットフォームを第一候補としてご検討頂く機会が増えています。クアルコム社はIoTデバイス/組み込み機器向けにも高性能な複数のSoCラインアップをご用意しています。

今回はその中でも特に多くのお問い合わせを頂いていますQualcomm® QCS610 SoCについて、GStreamerを使用してMIPIカメラから4K解像度の映像を録画する方法についてご紹介します。
補足:Qualcomm® QCS610 SoCはH.264 / H.265(HEVC)コーデックをサポートしており、4K UHD@30fpsでのビデオキャプチャーに対応しています。
関連リンク: Qualcomm® QCS610 SoC

使用機材

・Turbox™ C610 Open Kit (Qualcomm QCS610搭載評価キット)

・MIPIカメラモジュール (Sony社IMX415搭載モジュール)

Windows PC (コマンド入力用途)

関連リンク:

TurboX™ C610 SOM / 評価キット

クアルコム社SnpadragonとGStreamerを使用した映像処理

GStreamerコマンド例

MIPIカメラからの4K@30pfsの入力映像をSoCに内蔵するハードウェアエンコーダーにてH.264にビデオ圧縮し、MP4コンテナの形式でファイル保存する場合のコマンド例です。Open KitのADB debugポートとWindows PCを接続し、PCのコマンドプロンプト上で下記コマンドを実施していきます。コマンド先頭に(Open Kit)と記載があるものはシェルを起動した状態であることを表しています。

> adb root
> adb shell
(Open Kit)# gst-launch-1.0 -e qtiqmmfsrc name=camsrc ! video/x-raw\(memory:GBM\), format=NV12, width=3840, height=2160, framerate=30/1 ! queue ! omxh264enc control-rate=max-bitrate target-bitrate=6000000 interval-intraframes=29 periodicity-idr=1 ! queue ! h264parse ! mp4mux ! queue ! filesink location="/data/mux_4k_avc.mp4"

録画を停止する場合は、Ctrl+Cで終了してください。

Open Kit上の/data/下にmux_4k_avc.mp4というファイルが保存されます。

今回はGStreamerを使用してMIPIカメラからの映像を4K解像度で録画する方法について紹介しました。クアルコム社が用意しているGStreamerプラグインは他にもございますので、今後も参考情報として適宜ご紹介していきたいと思います。

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