はじめに

以前はオーバーヘッド型のように左右の耳につけるイヤホン部分がケーブルなどの有線で繋がっている製品が主流でした。昨今、その有線部分を取り除いてしまい、左右のイヤホン部分が独立した製品が増えています。

この左右独立した形態でオーディオデータや音声データを無線で飛ばす技術を”TrueWireless”と呼びます。良く聞くTWSはTrueWireless Stereoを略した言葉で、完全ワイヤレスステレオとも呼ばれます。

通信方式

TrueWirelessテクノロジーを実現するために無線技術が使用されています。

市場に出ている多くの製品で無線規格の「Bluetooth」が主に用いられています。

Qualcomm®社のTrueWirelessテクノロジーと歴史

Qualcomm® TrueWireless™ Stereo

以前はスマートフォンなどの親機から片方のイヤホン(Primary)にデータを飛ばし、そのイヤホンからもう片方のイヤホン(Secondary)にデータを飛ばすようなリレー方式を使用していました(Qualcomm®TrueWireless™ Stereo)。

Qualcomm® TrueWireless™ Stereo Plus

Qualcomm社のテクノロジーの発展により、親機から左右両方のイヤホンに対して、それぞれデータを飛ばせることが可能になりました(Qualcomm®TrueWireless™ Stereo Plus)。

この技術によって、親機と各イヤホン間に障害物(頭部)がなくなり、接続性が改善されました。また、Primaryイヤホン側の負荷が減少され、バッテリー寿命も改善されました。

TrueWireless Mirroring テクノロジーの登場

TrueWireless Mirroring

前述のQualcomm®社の「Qualcomm® TrueWireless™ Stereo」と「Qualcomm® TrueWireless™ Stereo Plus」は親機側もこれらの機能に対応している必要がありました。

しかし、『 TrueWireless™ Mirroring 』は親機を選びません。

また、親機とPrimaryイヤホン間で接続しつつ、その信号をSecondaryイヤホンがミラーリングする独自の技術で実現しており、デバイスも改良され、消費電力は更に改善されています。

片方のイヤホンをケースに戻した場合も、もう片方のイヤホンのみでそのまま音楽再生や通話をすることこともできます。

また、Single Bluetooth Address にも対応しており、スマートフォンなどの親機とペアリングする際、左右のイヤホンを一つの機器として親機が認識することが可能です。

更には、左右のイヤホンのバッテリー状態などを監視して、PrimaryとSecondaryが動的に入れ替わります。これにより、どちらか片方のイヤホンだけに負担が掛かる(バッテリー寿命が短くなる)ようなことを防ぎます。

まとめ

Qualcomm®社のTrueWirelessテクノロジーは接続性能やバッテリー寿命なども改善され、より快適に使用できるような技術へ進化しています。

本記事で紹介しました『TrueWireless™ Mirroring』テクノロジーは Qualcomm®社製 Bluetooth製品 QC514x Series、又は、QCC304x Series で実現することが可能です。

 

 

Qualcomm and Qualcomm TrueWireless are trademarks of Qualcomm Incorporated, registered in the United States and other countries.

 

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