サイト内検索

高解像度を"使いこなす"ための20MP CMOSイメージセンサー

オンセミ「AR2020」が実現する Smart ROI と HDR イメージング

高解像度化が進むイメージセンサー市場において、近年は「画素数の多さ」だけでなく、取得した膨大な画素情報をいかに効率良く扱えるかが、システム設計上の重要なテーマとなっています。
オンセミのAR2020は、5120 × 3840の約20メガピクセルを実現した1/1.8インチBSI CMOSイメージセンサーでありながら、Smart ROIHDR / eDRといった機能を備えた製品です。

約20MPの高解像度を前提にしたセンサー設計

AR2020は、産業機器、監視、計測用途を主なターゲットとして設計された高解像度CMOSイメージセンサーです。
約20MPという高精細な画像取得により、
   ・広い視野を一括で撮影
   ・微細な対象物や構造の可視化
   ・トリミングや解析を前提とした運用
といった要求に対応できます。

一方で、高解像度化に伴うデータ量増大や処理負荷は、システム設計者にとって大きな課題です。
AR2020は、こうした課題を前提に、高画素を「どう使うか」まで考慮した設計がされている点が特長です。

Smart ROI ― 必要な領域だけを、効率良く取り出す

AR2020が搭載するSmart ROIRegion of Interest)機能は、高解像度センサーを実用的に活かすための重要な機能です。
Smart ROIを用いることで、センサー全体は20MPの高解像度を維持したまま、注目する領域のみを選択的に読み出すことが可能です。

Smart ROIがもたらすメリット

・データ転送量・処理負荷の低減
     
ISPやSoC側の負荷を抑え、システム全体の効率向上に寄与します。
高解像度とリアルタイム性の両立
     必要な情報にフォーカスすることで、高速応答が求められる用途にも対応可能。
画像解析・AI処理との高い親和性
     物体検出、トラッキング、注目領域解析に適した構成を実現。

たとえば、「広範囲を高解像度で監視しつつ、重要エリアのみを詳細解析する」といった構成を、1つのセンサーで実装できる点は大きな強みです。

HDR / eDR ― 明暗差の大きいシーンに柔軟に対応

Line-Interleaved HDR(LI-HDR)

AR2020はLine-Interleaved HDRLI-HDRに対応し、最大約100dBクラスのダイナミックレンジを実現しています。
     ・逆光環境
     ・屋外・屋内が混在するシーン
     ・強い反射や影が存在する撮像条件
といった状況でも、白飛びや黒つぶれを抑えた安定した撮像が可能です。

eDR(Enhanced Dynamic Range)

さらに、eDREnhanced Dynamic Range)モードもサポートしていて、用途やシステム構成に応じてLI-HDRとは異なるアプローチでダイナミックレンジを拡張できます。
LI-HDRとeDRを使い分けることで、画質・処理負荷・フレーム構成のバランスを柔軟に最適化できる点も、AR2020の特長です。

RGBカラー/モノクロの2ラインナップを用意

AR2020は、RGBカラーバージョンとモノクロバージョンの2種類のカラーフィルターの仕様をラインナップとして用意しています。いずれのモデルも、Smart ROI、HDR / eDR、MIPI Virtual Channel といった主要ファンクションは共通で、用途に応じてカラーフィルターの仕様を選択可能です。

同一プラットフォームでRGB/モノクロを選択できるため、開発資産を流用した派生モデル展開も容易です。

MIPI CSI-2 + Virtual Channel による柔軟な出力

AR2020はMIPI CSI-2インターフェースを採用し、Virtual ChannelVC)出力に対応しています。
これにより、
     ・フルフレーム画像とROI画像の同時出力
     ・HDRフレームの効率的なハンドリング
     ・ISP側での柔軟なストリーム制御
が可能となり、Smart ROIやHDR機能を最大限に活かしたシステム構築を支えます。

想定アプリケーション

・マシンビジョン・外観検査
     高解像度による微細欠陥検出、ROIを活用した高速検査、HDRによる安定撮像
スマート監視・セキュリティ
     広範囲の高精細監視、ROI解析、明暗差の大きい屋外環境への対応
計測・可視化・研究用途
     
高解像度データ取得、特定領域の詳細解析、安定した再現性が求められる用途

まとめ

オンセミ AR2020は、
    ・約20MPの高解像度
    ・Smart ROIによる効率的な画素活用
    ・LI-HDR / eDRによる高い環境適応力
    ・MIPI VCを活用した柔軟な出力構成
    ・RGBカラー/モノクロの2ラインナップ
を兼ね備えた、高解像度を「実装レベルで使いこなす」ためのCMOSイメージセンサーです。
オンセミには今回ご紹介したAR2020以外にもさまざまな種類のラインナップを備えています。

Macnica-Mouserで購入希望の方はこちら

オンセミ社製品は、半導体・電子部品の通販サイトであるMacnica-Mouser(マクニカ-マウザー)で購入可能です。
急ぎ製品の購入を希望される方はMacnica-Mouserでご検討ください。

お問い合わせ

本記事にて紹介した製品に、ご興味がある方は、ぜひお問い合わせください。

オンセミ メーカー情報Topへ

オンセミ メーカー情報Topに戻りたい方は以下をクリックしてください。