オンセミ社が提供する“N24RFxx” シリーズは、マイクロコントローラーと通信するためのI2Cインターフェース準拠に加えて、RFIDインターフェースにも準拠したEEPROMです。よって、無線で読み書きできるEEPROMとして、工場の生産工程の自動化に向けたファクトリーオートメーションやもののインターネットIoTを検討する際に最適なメモリーです。
この記事では“N24RFxx”シリーズの以下の4つの特長について解説します。
- RFIDとI2Cの二つのインターフェース完備
- 高い信頼性
- Energy Harvesting Analog Output付き
- 様々な使用用途と容量のラインナップ
1. RFIDとI2Cの二つのインターフェース完備
13.56MHzの周波数を利用して通信をおこなうRFIDの国際標準規格ISO 15693 / ISO 18000-3 Mode1に準拠しています。またI2Cにおいては、400kHzのFast modeと1 MHz のFast mode plusの両方をサポートしています。
2. 高い信頼性
本製品は、データ保持期間、書き換え回数も従来品の2倍、動作温度も従来品に比べ30℃ほど高い105℃までです。
パラメーター | N24RFxx | 従来品 |
温度範囲 | -40℃ ~ 105℃ | ~ 80℃ |
データ保持 | 200年 | 100年 |
耐久性 | 200万回 | 100万回 |
I2C通信 | 1MHz対応 (Fm+) | 400KHzまで (Fm) |
3. Energy Harvesting Analog Output付き
本製品において、末尾にEがついたN24RFxxEは、Energy Harvesting Analog Output付きの製品です。このエネルギーハーベスティングモードがイネーブルされ、RF電界強度が十分であるときに、Voutピンより利用可能なアナログ電圧Voutを供給します。ゆえに、本機能により電源供給無しでRead/Write可能です。
4. 様々な使用用途と容量のラインナップ
本製品は、アプリや量産ラインなどのメンテナンス時に、データを基板に書き込む際に物理的にケーブルを刺さずにデータの読み書きができます。よって、ファクトリーオートメーション化においては、作業履歴、工程履歴の確認などをおこなうための用途などに使用でき、またIoT化では、エアコンの仕様書き換え等の用途などに使用できます。メモリー容量のラインナップについても、4kbit/16kbit/64kbitの三種類を用意してあります。
アプリケーション例
- 産業 [工場追跡/サプライチェーン]
- 医療
- アクセス制御、識別
- Smart Home [スマートデバイス/スマート家電/照明]
お問い合わせ
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N24RF16データシート
N24RF16Eデータシート (Energy Harvesting Analog Output 付き)
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