Bluetooth製品開発のサポートの中でよくお問い合わせいただく、セキュリティに関して、複数回に渡って解説します。

第1回目では、セキュリティとペアリングの関係性、BLE (Bluetooth Low Energy)のBT4.1以前とBT4.2以降での違いを説明します。

セキュリティとペアリング

Bluetooth (BT)でセキュアな通信 (暗号化・署名)を行うには、スマートフォンでのBTイヤホンとの初回接続などで皆様も馴染みのあるペアリングという操作が必要です。ペアリング操作で暗号化・署名に必要な鍵情報が交換されます。

ちなみに、Classic BTではデータ送受信にペアリングが必須となりますが、BLEではオプション扱いとなっており、ペアリングせずに接続してデータ送受信をすることも可能です。

BT4.1以前とBT4.2以降の違い

BLEのセキュリティに関して、BT4.1以前 (Legacy Paring)とBT4.2以降 (LE Secure Conections Paring)では全くセキュリティの強度が異なるため、製品設計・開発時に注意が必要です。LE Secure Conections Paring(LESC)では公開鍵暗号の仕組みが新たに採用され、BLE無線区間の盗聴に対して、セキュリティ強度が向上しています。

以下が本記事のまとめ+αの内容をまとめた表です。

中間者攻撃へのセキュリティ耐性の違いや、Just Works, Passkey Entry, Numeric Comparisonといった認証方式 (Association model)に関しては次回の記事で解説します。

お問い合わせ

本記事に関してご質問などありましたら、以下よりお問い合わせください。

Microchip メーカー情報Topへ

Microchip メーカー情報Topページへ戻りたい方は、以下をクリックください。

無料オンラインセミナー

これさえ分かればBluetooth製品が開発できる!Bluetooth初心者向けセミナー 2021/5/18(火)