Wi-FiとBluetoothを同時利用できる "ATWINC3400" の特長
ATWINC3400 は、Microchip社が提供している超小型のネットワークコントローラ・モジュールです。
一つのアンテナで、Wi-FiとBluetooth(BLE)を実現することができます。
多くのIoT周辺機器の物理的スペースは限られています。
Wi-FiとBluetooth(BLE)のアンテナ配置など、複数の無線に対応することは困難です。
Microchip社のネットワークコントローラ・モジュールはATWINC3400 は、内部回路によってお互いの干渉を解決することでWi-FiとBluetooth(BLE)の共存を実現しています。
ATWINC3400 には以下の特長があります。
1. Wi-FiとBluetoothの共存化を実現
2. 共存化によりアンテナを一つに!部品点数を大幅に削減
3. 一般に最も普及しているIEEE 802.11 b/g/n対応
4. SPIインターフェース搭載
5. 温度範囲は-40〜85℃ 産業用途に使用可能
それぞれの特長について、以下に解説します。
1. Wi-FiとBluetoothの共存化を実現
隣接するバンド間のRFアイソレーションと、同じバンド内のコーディネーションをコントロールすることで干渉を回避しています。
そのため、信頼性が要求される環境でもお使いいただけます。
2. 共存化によりアンテナを一つに!部品点数を大幅に削減
ATWINC3400のサイズは「22.43mm×14.73mm×2.0mm」です。ここに、アンテナも内蔵しています。
共存させてアンテナを一つにしたことで、周辺部品の点数を大幅に削減することができます。物理的スペース確保、BOM の削減に大きく貢献できます。
3. 一般に最も普及しているIEEE 802.11 b/g/n対応
Wi-Fiは一般に最も普及しているIEEE 802.11 b/g/n対応しています。ATWINC3400を使用して製品のネットワーク化も容易です。
4. SPIインターフェース搭載
ATWINC3400にはSPIインターフェースを搭載しています。そのため、既存システムのマイコンに接続して、無線機能を拡張することができます。
5. 温度範囲は-40〜85℃ 産業用途に使用可能
産業用途、特に-40℃に対応することで室外でも使用できます。
ATWINC3400 を評価するための開発キット
開発を容易にする拡張ボード "ATWINC3400-XPRO" が用意されています。この拡張ボードは "Xplained Proプラットフォーム" に接続することで、デバッグすることができます。
プラットフォームを使った開始手順は次のとおりです。
1. Atmel Studioをインストール
Atmel Studioのダウンロードはこちら
http://www.microchip.com/avr-support/atmel-studio-7
2. Atmel Studioを起動
Xplained Pro MCUキットがコンピュータに初めて接続されると、オペレーティングシステムが自動的にドライバソフトウェアをインストールします。このドライバは、32ビット版と64ビット版のMicrosoft® Windows® XP、WindowsVista®、Windows 7、Windows 8、Windows 10、およびWindows Server 2012のいずれかです。
3. 評価を開始
Xplained Pro MCUボードに電源が供給されると、電源LED(緑色)が点灯し、Atmel Studio接続されている特定のXplained Pro MCUおよび拡張ボードを自動的に検出します。
Atmel Studioのキットのリンク先ページには、Atmel Software Framework(ASF)のAtmel STARTサンプルアプリケーションコード用意されています。
ターゲットデバイスがプログラムされ、オンボードの組み込みデバッガによってデバッグされるため、他のプログラムや、またはデバッガツールは不要です。
アプリケーション例
- フィットネスモニター
- ウェアラブル電子機器
- スマートフォン
- Internet of Things(IoT)のための低電力システム
- ゲートウェイ
製品概要
型 名 | ATWINC3400 |
特 長 |
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