本動画(6分4秒)では、インテル® Agilex™ FPGA の「パッケージとタイル」編をご紹介します。
動画の概要
Agilex™ FPGA の ブロック・ダイアグラム
インテル® 独自の3Dヘテロジニアス・システム・インパッケージを採用した Agilex™ は FPGA のコアファブリック、ハードメモリーコントローラー、HPS、暗号化ブロックなどを含んだブロックと高速トランシーバーのブロックはエンベデッド・マルチダイ・インターコネクト・ブリッジ (EMIB) を介して接続された構成になっています。
この高速トランシーバーや各種ハード IP を組み込んだ赤枠のブロック(ダイ)がタイルになります。タイルはトランシーバーの帯域、組み込まれているハード IP の種類等によっていくつかの種類があります。また、インテル® Agilex™ FPGA は F・I・M 等のシリーズ、ロジック規模、パッケージタイプによって、搭載しているタイルの種類・組み合わせが異なります。
Package Code:タイルの種類と特長
Agilex™ FPGA のタイルは、トランシーバーのスペック、各種プロトコルをサポートするために搭載されるハードウェア IP によって、E タイル、F タイル、P タイル、R タイルの4つのタイルがあります。
各タイルの主な特徴や最大スペックは表の通りですが、各タイルの性能は一律ではなく、そのタイルを搭載する Agilex™ のシリーズ ( Fシリーズ、I シリーズなど)、トランシーバーのスピードグレード(1~3)によってサポートされる機能や性能が異なります。
F・I シリーズのロジック規模・パッケージ別の搭載タイル
こちらの表では、Agilex™ FPGA の F シリーズ、I シリーズのロジック規模・パッケージに対して搭載されているタイルの種類・個数を表しています。
赤枠で囲まれたロジック規模、パッケージのデバイスのタイルの構成について次の図で示しています。
AGFA027R24C2 F-Tile×2
前の表の赤枠箇所のデバイスのタイルは F タイルを 2 個搭載していますので、こちらの図のようなデバイスの構成になっています。
ハイパーフレックスと記載されているメインのロジックダイと F タイルのトランシーバーダイを 2個を一つのパッケージに搭載するデバイスとなっています。
例) トランシーバーのスピードグレードと帯域 ( F-タイル)
F タイルを例として、各トランシーバーの帯域とスピードグレードの対応をご紹介します。
F タイルには、FGT と呼ばれる汎用トランシーバーと、FHT と呼ばれる高速トランシーバーの2種のトランシーバーが搭載されています。FHT と FGT のトランシーバーでサポートしている帯域はトランシーバーのスピードグレードによって異なり、そのスペックはデーターシートに記載されています。
F・I シリーズのロジック規模・パッケージ別の搭載タイル
この表では、Agilex™ FPGA の F シリーズ、I シリーズのロジック規模・パッケージに対して搭載されているタイルの種類・個数を表しています。
赤枠で囲まれたロジック規模、パッケージのデバイスのタイルの構成については次の図で示しています。
AGFA027R25A2 E-Tile × 1、P-Tile × 2
前の表の赤枠箇所のデバイスのタイルは F タイルを2個搭載しておりますので、こちらの図のようなデバイス構成になっています。
ハイパーフレックスと記載されているメインのロジックダイと E タイルのトランシーバーダイを 2個、さらに P タイル 1個を一つのパッケージに搭載するデバイスとなっています。
例) トランシーバーのスピードグレードと帯域 ( E -タイル)
ここでは E タイルを例として各トランシーバーの帯域とスピードグレードの対応をご紹介します。
F タイルのトランシーバーでサポートしている帯域はトランシーバーのスピードグレードによって異なり、そのスペックはデータシートに記載されています。
参考資料
インテル® Agilex™ FPGA に対しては多数のドキュメントが用意されています。
より詳しい内容を知りたい方はこれらのリンク先の資料をご参照ください。