前回の 『 Jitter について 』 では、 Cycle-to-Cycle Jitter と Period Jitter について説明しました。
では、そもそもなんで Jitter に注意しなくてはならないのでしょう??
測定方法が少し変わるだけだし、どっちだっていいじゃないか … と最初は思ってしまいました(笑)。
そこで今回は Cycle-to-Cycle Jitter と Period Jitter の違いを説明します。
例えば、クロックの立ち上がりをアナログ音声データのサンプリングに使用する場合、Jitter によってサンプリング間隔が少なからず変化してしまいます。
サンプリング間隔の大きなズレは、データを正しくサンプリングできない可能性を生みます。
このとき、Cycle-to-Cycle Jitter の値に注意すると、仮に周期が少しずつ伸びたときに次のようなことが起きてしまいます。
そのため、この場合は Cycle-to-Cycle Jitter ではなく、Period Jitter に注意しなくてはいけません。
注意すべき Jitter を評価しなければ、今回の例のようなことも起こり得ます。
さらに、近年はデータ伝送速度が著しく高速化しているので、Jitter にはよりいっそうの注意が必要です。
そして、評価する Jitter の種類についても注意しなければなりません。
AD 変換の場合は、理想的なサンプリング幅と比較する為、ここで注意すべきは Period Jitter です。
ノイジーなロックサウンドも好きですが、あまりにも音が飛んでしまったらテンション下がります。
まだまだ勉強不足ですが、もっと Jitter に詳しくなって、お客様にとってベストなクロックデバイスを紹介できるよう、頑張ります!!