こんにちは。梅おにぎりです。前回は製作実習で使用する Cyclone® IV E デバイスの電源について勉強しました。前回勉強した通りにデバイスに電源を供給しました。その略図がこちら。

VCCIO にはすべての I/O バンクにおいて 3.3 V を供給しました。また、前回電源を供給するかどうか迷った VCCA と VCCD_PLL にも忘れずに電源を供給しました。この略図通りに基板も作製完了。電源を ON にするとデバイスは正常に動作しました。とりあえずこれで安心だと思いました。

しかし、後になってからやらなければならない電源の処理があったことに気が付きました。それは Cyclone IV デバイスの Pin Connection Guidelines に記載がありました。

VCCD_PLL は VCCINT と同じレギュレータから電源を供給する場合にはフィルタで電源を分離しなければなりません。通常、フェライトビーズなどで分離する必要があります。図で表すと次のようになります。

ノイズに敏感な電源では他の電源と分離して使用する必要があります。この場合、電源の分離をしないとノイズによって PLL に誤作動を招く可能性があります。しかし、今回私の基板では VCCD_PLL の電源を分離していないにも関わらずデバイスは正常に動作しました。なぜでしょうか?

 

今回は Cyclone IV E にコンフィギュレーションしたデザインで PLL を使用していなかったため、幸運にもデバイスに異常は見られませんでした。フィルタがないことによって PLL がノイズの影響を受けたとしても、デザインの信号はノイズの影響を受けません。

 

とりあえず今回のミスではデバイスに異常はなく一安心。しかし、まだまだデバイスを脅かすようなミスをしているのではないかと恐怖を感じずにはいられない梅おにぎりであった。

前回へ戻る