こんにちは。梅おにぎりです。

先日お客様から "コンフィギュレーション時間を短縮できないか" という問い合わせを頂きました。

私も製作自習の際にデジタル時計を作製したのですが

コンフィギュレーション時間なんて気にしたことはありませんでした。

そもそも、あの時のコンフィギュレーション時間はどれくらいだったのでしょうか。

 

コンフィギュレーション時間の求め方は、去年の先輩の記事に記載されています。

製作実習で使用した EP4CE6 であれば、

コンフィギュレーションが AS モードの時には 73.6~147.2 ms かかるそうです。

なーんだ、短いじゃないか、と思った梅おにぎり。

 

 しかしデバイスの規模によっては、コンフィギュレーションに数秒ほどかかってしまうこともあります。

デバイスによってこんなにも差が出るのか、と驚く梅おにぎり。

 

というわけで、今回は "コンフィギュレーション時間を短くするコツ" を紹介していきます。

例として、私が製作実習で使用した EP4CE6 の AS モードのコンフィギュレーション時間をどんどん短くしていきましょう。

データ圧縮で時間短縮

まずはコンフィギュレーション時間を求めるための式に注目。

 

デバイスデータサイズ (bit) × データ転送クロック周期 (s)

 

AS モードでは、上式でコンフィギュレーション時間が求められます。

これの どちらかの値を小さくすれば、コンフィギュレーション時間も短くなるのではないか。

 

しかし、 Cyclone® IV E の AS モードのデータ転送クロック周期 (DCLK) は固定値であるようです。

じゃあ、データサイズを小さくしよう!

データサイズを小さくすると言えば…、「そうだ!圧縮 (compression) すればいいんだ!」

圧縮することで、データサイズを 35~55% 縮小することができます。

(※ デザインデータによって圧縮率は変わります。)

 

※ 圧縮の設定方法に関してはこちらをご確認ください。

まとめ

データ圧縮によって、以下のようにコンフィギュレーション時間を短縮することができました。

 

   圧縮前    ⇒   圧縮後

 73.6 ~ 147.2ms     33.1 ~ 95.6ms

 

コンフィギュレーション時間が短くなって、満足している梅おにぎり。

しかし、まだまだコンフィギュレーション時間を短縮する方法があるのだった。(次回へ続く)