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Audio Weaverのモジュール紹介:Audio Weighting

※本記事は、DSP Concepts 社のエンジニアが作成したブログをマクニカで和訳したものになります。


DSP Concepts
Audio Weaver は、ローコードでハードウェアに依存しないオーディオプラットフォームで、幅広い製品のオーディオ機能の開発を効率化します。

PC
ベースのホストアプリケーションを製品設計に利用し、ターゲットハードウェアに埋め込まれたオーディオ処理エンジンと組み合わせることで、Audio Weaver は、プロトタイプから実稼働まで、開発ワークフローの各段階のリスクと複雑さを軽減します。Audio Weaver を使用すると、開発者は、作成したレイアウトを展開する前にチューニングとデバッグをおこなうことができます。

Audio Weaver
には、モジュールと呼ばれる 550以上の信号処理ブロックが含まれています。モジュールの機能は、単純なフィルタリングからデータ型変換、高度なオーディオミキシングと配分、さらには機械学習や専用のサードパーティーIPまで多岐にわたります。Audio Weaver のドラッグ&ドロップ環境により、高度なオーディオ信号チェーンを構築およびカスタマイズができます。モジュールは、回路設計のように、わずか数クリックで追加、削除、再配置できます。

デモをおこなうために、使用可能な多数のモジュールの1つである Audio Weighting について説明します。

※DSP Conecpts 社より提供

Audio Weighting モジュールは、一連の 2次再帰型 (Biquad) フィルターを実装し、任意の数のチャンネルで構成される信号に、ユーザーが選択可能な 8種類の重み付けタイプのいずれかを使用して、標準のオーディオ重み付け曲線を適用します。このモジュールを使用すると、Meter モジュールまたはその他の表示対応シンクを使用したダウンストリーム分析で、選択した測定標準を反映できます。人為的影響のない動作のために、Audio Weighting は、重み付けタイプが変更されると出力をミュートし、係数の更新後にミュートを解除します。

DSP Concepts では、マイクの仕様を確認する場合は A の重み付けを使用し、音声 UI デザインでレベルを測定する場合は C の重み付けを使用することをお勧めします。オーディオの重み付けは、ITU-R BS.1770 に準拠したラウドネス測定および LeqM 重み付けタイプを使用した映画予告編の音量に関する TASA (Trailer Audio Standards Association) 標準に関連する調整と測定にも使用できます。

重み付けタイプを ITU468 に設定すると、AGC Core モジュールのサイドチェーンに配置された Audio Weighting モジュールは、人間の聴覚システムによって認識されるように、より一貫した音量を維持する自動ゲイン制御設計を作成します。

Audio Weighting は、Audio Weaver で利用できる数百のモジュールの1つにすぎません。Audio Weaver には、AGC Core などの標準モジュールに加えて、没入型3Dオーディオレンダリング、マルチチャンネル音響エコーキャンセルなどの高性能オーディオ機能のオーディオ開発を加速する、より複雑で強力なモジュールも用意されています。

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