リーディング企業による最高クラステクノロジーであるAudio Weaver IPエコシステム

※本記事は、DSP Concepts社のエンジニアが作成したブログをマクニカで和訳したものになります。

オーディオ対応デバイスの複雑化は、製品メーカーに新たな課題をもたらしています。DSP Conceptsとオーディオ技術パートナーは、メーカーが製品パフォーマンスを向上させ、最新の機能と消費者の要求に対応することを容易にしています。これらのパートナーが提供するアルゴリズムを備えた柔軟なプラットフォームを利用することで、製品開発を加速すると同時に、コストを削減し、必須機能を提供することができます。オーディオメーカーは、Audio of Thingsの開発プラットフォームであるDSP Concepts Audio Weaver」を使用して、FraunhoferBoseMimi Hearing TechnologiesTHXなどの主要ブランドからライセンス供与された技術を使用して製品を簡単に強化できます。Audio Weaver550以上のモジュールのリストから目的のアルゴリズムを選択し、レイアウトにドラッグするだけで、簡単に必要な機能を追加できます。

オーディオ技術を自社で開発するのではなく、ライセンスを利用することのメリットは、オーディオ技術開発を専門とする企業にしかない専門知識と実証済みの技術を持っている点と、自社で技術を開発するよりもリソースを消費しないという点です。

最も重要なことは、オーディオ技術のライセンス供与によって開発期間を大幅に短縮できることです。オーディオメーカーは、ライセンス供与された技術をすぐに導入することができます。期間や結果が不確実な開発パスに着手する必要はありません。オーディオ技術の有名企業との連携からもメリットを得ることができます。

Fraunhofer Institute for Integrated Circuits IISは、過去30年以上にわたり、MP3AACMPEG-H AudioEnhanced Voice Services (EVS)Bluetooth LC3/LC3plusなどのオーディオテクノロジーの開発とライセンス供与をおこなってきました。これらのベンチマークの進歩を受けて、Fraunhoferは現在Cingoを提供しています。これは、おそらく最も汎用性の高いオーディオ仮想化ツールであり、すでに世界中のお客様によって使用されています。


バイノーラルレンダラーは、ヘッドフォンまたはスピーカーを使用してサラウンドサウンド効果を作成するために、知覚される音響イメージを拡張するプロセッサーです。これらは、社内でゼロからソリューションを開発するよりも、通常はライセンスを取得する方が合理的なテクノロジーの顕著な例です。スマートフォン、タブレット、ラップトップのヘッドフォンや近接スピーカーなど、物理的に困難なアプリケーションに適用できます。Cingoは、どのようなアプリケーションでも、ステレオ、マルチチャンネル、没入型のサウンド形式を自然で広々としたサウンドにすることができます。MPEG-Hサポートにより、3Dオーディオコンテンツの最適化されたレンダリングをモバイルデバイスで実現できます。オーバーヘッドチャネルでエンコードされたオーディオストリームを操作し、仮想空間(方位角、高度、距離、および広がり)に任意の数のオーディオオブジェクトを配置します。この機能の補完により、Fraunhoferのソリューションは、他のソリューションとは一線を画す没入型でリアルなリスニング体験を作成できます。

派生HRTF (Head-Related Transfer Function) プロファイルは、頭/耳の構造とオブジェクトの位置に基づいて特殊なフィルタリングを適用し、Cingoがリアルなバイノーラルオーディオを提供するのに役立ちます。Cingoは、オブジェクトベースのオーディオをサポートする唯一のバイノーラルレンダリングソリューションです。さらに、ターゲットデバイスに位置センサーがある場合は、ヘッドトラッキングを使用できます。このセンサーデータを使用して方向を決定すると、Cingoはステレオフィールドを動的に調整して、リスナーの頭の位置に適応する一貫した応答を提供します。

Cingoには、スピーカーやヘッドフォンのサウンドを向上させるイコライゼーションや、あらゆる設定で最高の音質と明瞭な会話を実現するラウドネス最適化などの便利な機能も含まれています。

事実上どのようなハードウェアを使用しても、どこでも満足のいくサウンド体験を提供できるバーチャライザーを開発することは、通常、ほとんどのメーカーの研究開発リソースに大きな負担をかけることになります。Audio Weaverとその専用のサードパーティーアルゴリズムを使用することで、これらのメーカーは開発時間を大幅に短縮し、開発チームの負荷を軽減することができます。これは、すべての製品にCingoなどの同じライセンス技術を使用できるためです。


DSP Concepts
Audio Weaver」を使用しているメーカーは、簡単にCingoを追加し、最適化することができます。550を超える利用可能な処理モジュールのリストからCingoを選択し、Audio Weaverのグラフィカルインターフェースを使用してドラッグ&ドロップするだけです。すべての信号ルーティングはバーチャルワイヤーを使用して画面上で管理され、Cingoの機能のすべての調整と最適化は、利用可能なコントロールを使用して簡単に実行できます。

Audio Weaverでは、DSPコードを記述する必要はなく、選択したDSPまたはSoCに合わせてすべての処理モジュールが最適化されています。Audio Weaverに組込まれているデバッグおよびプロファイリング機能により、Cingoやその他のライセンスされたテクノロジーを簡単に高速に実行できるため、開発時間を大幅に短縮できる可能性があります。すべての操作はAudio Weaverを使用して完了できます。Audio Weaverは、機能開発および組込みオーディオ処理のプラットフォームとして世界中のエンジニアが採用している業界標準です。Audio Weaverを使用してサードパーティーのIPを簡単に統合できるだけでなく、OEMDSP Conceptsのカスタマーエンジニアリングチームと協力してトラブルシューティングや機能のカスタマイズをおこなうことができます。


Cingo
は、現在Audio Weaverで利用可能な多くのライセンス技術の1つにすぎません。DSP Conceptsは、DTSFraunhoferVisiSonicsTHXのサラウンドサウンド技術を完全に補完します。(BoseKlippelのサウンド最適化技術、Fluent.aiSensoryの音声コマンド技術、AlangoMimi Hearingの聴覚と対話の強化、TensorFlow Lite Micro機械学習技術)

ライセンスされたどのテクノロジーにアクセスする場合でも、Audio Weaverは製品開発チームの作業負荷を軽減し、市場投入までの時間を短縮し、製品メーカーがより競争力のある製品を提供できるよう支援することで、プロセス全体を合理化します。

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