環境モニタリングを実現するには、複数の IoT 端末(無線センサ端末)を設置し、センサーネットワークを構築することにより、各種データを収集する必要があります。そして、収集したデータは可視化、あるいは、データ解析・分析が行われたりします。得られた結果の活用方法はアプリケーションによってさまざまです。
また、広範囲を複数地点観測するためには多くのIoT端末を設置する必要があり、24時間、365日、監視を続けるとそのデータ量は大きくなっていきます。
今回、ご紹介する「EH-Terminalスターターキット」は、環境モニタリング装置の導入を検討している方にお勧めのキットです。EH-Terminalスターターキットは、バッテリ、または太陽光発電を活用した環境計測・無線センサ端末を利用し、スイッチを入れれば、誰もがすぐにメッシュネットワークを構築することができ、実環境下でいち早く、温度、湿度、照度の計測を行うことが可能な製品です。

スイッチONでメッシュネットワーク構築
センサノード間をメッシュ接続するには、特別な知識や設定は不要です。EH-Terminalの電源をONにするだけでメッシュネットワークが自動的に構成されます。
一度構成されたメッシュネットワークは、自己修復機能により、一時的に無線環境が悪くなったとしても自動的に最適化されます。また、新たな端末が追加されたとしても、自動的に既存のメッシュネットワークに追加され最適化が行われるため、設置に関するユーザーの負担を軽減できます。

システム構築をサポートするソフトウェア
EH-Terminalスターターキットはシステム構築をサポートするソフトウェアが利用可能です。
- Data Logger (マクニカオリジナルソフトウェア)
計測データを簡単に見ることができます。また、.cvsファイルにデータ出力することができます。 - Stargazer (リニアテクノロジー社提供)
メッシュ・ネットワークがどの様に構成されているか視覚的に見ることができます。 - Splunk (スプランク社提供)
ビッグデータを可視化、解析することの出来るソフトウェアです。
各端末からのデータをリアルタイムにモニタリングすることが出来ます。
スプランクをサーバーにインストールして、クラウド経由でのデータ監視も可能です。

様々な場所をモニタリング
EH-Terminalスターターキットは専門知識不要、面倒な設定不要で手軽に使用出来ますので、温湿度、照度監視が必要な工場以外にも、オフィス、家庭、農業分野、商業施設とさまざまな場所での環境モニタリングの導入をご検討されている方にご活用頂けます。

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