超大型倉庫でEH-Terminalによる実証実験開始

マクニカが誇る超大型倉庫、マクニカロジスティクスセンターでは日々徹底した管理体制のもと商品の入庫・保管・管理・出庫業務を行っています。厳しい品質を求められる半導体において定温・防湿保管といった環境を制御することはなによりも大切です。
そこで照度、温度、湿度センサなどのデータの収集、可視化が可能なEH-Terminalで超大型倉庫の環境データをモニタリングする実証実験を開始しました。

倉庫内にたくさんの子機(EH-Terminal-B)を設置してモニタリングしてみます。超大型倉庫の隅々まで、季節・昼夜を問わず温湿度が一定になっているのか確認してみましょう。

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EH-Terminal-Bの設置場所

なぜEH-Terminalがいいの?

メリット1:スイッチONですぐにメッシュネットワークを構築

パソコンにソフトをインストールして、親機をUSBに接続してスイッチON。これだけでメッシュネットワークが自動的に構成されます。あとは子機を好きな場所に設置すれば準備完了です。もちろん専門知識や面倒な設定は不要です。

EH-Terminalの無線通信部にはリニアテクノロジー社のDust Networksを採用しているので、上位レイヤとの無線通信接続の堅牢性が高く、低消費電力で最大100台のEH-Terminalをメッシュ構成で接続することができます。

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EH-Terminalスターターキットには、親機1台 + 子機(EH-Terminal-B)5台 + ソフトウェアが含まれています。オプションで色素増感太陽電池を搭載したEH-Terminalもご用意しております。

メリット2:オリジナルソフトウェアでデータ表示・出力が簡単

マクニカオリジナルのソフトウェア(EH-Terminal Data Logger)を使用することで、簡単に取得データの統合と出力ができます。

EH-Terminal Data Loggerの主な機能

  • ログ出力(.csv形式出力)
  • サーバーへデータを転送(Splunk で表示)
  • 端末のデータ送信周期の変更
  • テキストデータ表示(各種センサデータ、ADC読取値)


さらに注目すべきポイントは、収集したデータを遠隔地からリアルタイムでモニタリングできることです。これで離れた場所にいても簡単に倉庫内の環境を把握できます。

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マクニカオリジナルソフトウエアEH-Terminal Data Logger


EH-Terminalについてはこちらの記事もご参照ください
超かんたん接続!スイッチONでメッシュネットワーク

さて実証実験の経過は?

それではマクニカロジスティクスセンターの環境データを見てみましょう。
下記の画像はSplunk というソフトウエアを使って温度、湿度、照度、電池、駆動電圧のグラフを表示させています。当然ですがあまりグラフの変化はないようですね。安心しました。

子機自体の電池も表示されるので、バッテリー交換のタイミングも把握できます。他のソフトを使えばデータをCSV形式で出力することや、メッシュ・ネットワークがどの様に構成されているか視覚的に見ることも可能です。

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Splunk画面


今回は大型倉庫で実験しましたが、他にもオフィス、家庭、農業分野、商業施設とさまざまな場所での活躍が期待されています。
環境モニタリングの導入にご興味をお持ちでしたら、ぜひご相談ください。弊社エンジニアがお客様の環境にあったご提案をさせていただきます!

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