JANOG52 Meeting in Nagasaki [イベントレポート]

マクニカは202375日~7日に開催されたJANOG52 Meetingに参加してきました。

JANOG52 マクニカ出展

今回は長崎!前回との変化が多くあったJANOG52

2023年7月5日から3日間開催された「JANOG52」は、長崎県の出島メッセ長崎で実施されました。

 

JANOG(JApan Network Operators' Group) Meetingは1年に2回開催されるイベントで、ネットワーク業界の中でも世界的にトップクラスの参加人数を誇る大きなカンファレンスです。今回は140社以上の協賛企業と、現地参加総数は2,293名と過去最多で、オンラインでも900名近くの方々が参加されました。長崎駅に隣接した今回の広い会場には、「もうこれ以上ネットワークエンジニアは日本にはいない」とおっしゃる方もいるほど、全国からネットワークに携わる方々が一堂に集い、さまざまな議論が行われました。

 

半年前と大きく違ったと感じたことは、やはりコロナ以前の雰囲気が戻ったという点でした。参加者数も多く活気にあふれ、行動制限の緩和によっても運営面でこれまでと違う点が多くありました。今回のテーマであった「eXchange」にもあるように、「切り替え」のタイミングとなった回だと感じました。また、「交流」といった意味でも、JANOG名物の「懇親会」も形式が変わり、「JANOGの夕べ」という交流会が実施されました。こちらについては記事内でも少し触れたいと思います。

マクニカは3つのブースで展示!

JANOG52 マクニカブース

マクニカでは、『光トランシーバーモジュール』、『セキュリティ』、『オープンネットワーキング』に関してそれぞれ3か所のブースで出展いたしました。 

 

その内、『10G Tunable SFPの80km伝送デモ・800G向けAnalyzer製品』の紹介ブースでは、2つのデモンストレーションをおこないました。
1つはCoherent社(Finisarブランド)の10G Tunable SFPモジュールを用いて80kmの長距離伝送をし、自動で波長をチューニングする様子をご覧いただきました。こちらを実現している技術が「Flextune™」というCoherent社が特許を取得している独自の技術です。Flextune™については、よりわかりやすく理解してもらえるよう、会場では漫画で解説している動画を流しておりました。こちらの動画が目に留まり、ブースに興味を持っていただくお客様も多くいらっしゃいました。Flextune™の動画とより詳しい解説はこちら(波長設定を自動化できるCoherent社の独自機能、「Flextune™」とは?)。 

FLextune™機能は、2023年内に量産立ち上げ予定のCoherent社新製品「100G ZR QSFP28-DCO」にも搭載されており、多くの方に高い関心を示していただきました。 

 

2つ目のMultiLane社デモでは、800G向けAnalyzer製品でホスト・モジュール間のI2C信号を取得する様子をGUI上でご覧いただきました。本製品はI2C信号の取得だけでなく、ホスト機器の評価も可能になるなど、多機能な点に興味を持っていただける来場者も多くいらっしゃいました。

 

『セキュリティ』に関するブースでは、社内外からシステムやクラウドへのセキュアなアクセスの実現に課題を持ちのお客様に向け、Skyhigh SSEソリューションをご紹介しました。 

Skyhigh Securityの詳細はこちら https://www.macnica.co.jp/business/security/manufacturers/skyhighsecurity/ 

 

最後に、『オープンネットワーキング』に関するブースでは、ネットワーク構築の際に、コスト・性能・品質・サポート面から、『どういったベストな選択ができるのか?』お悩みをお持ちのお客様に向けてネットワーク構築タイプ別に、メリット・デメリット等の違いをご紹介しました。詳細は以下をご参照下さい。 

マクニカのオープンネットワーキング詳細はこちら https://www.macnica.co.jp/go/OpenNetworking.html

ノベルティー

今回ブースではノベルティーとして、オリジナルキャラクターやロゴが印刷されたアイシングクッキーやどらやきなどをお配りしました。こちらもかなりご好評いただき、お客様からもたくさん嬉しいコメントをいただきました!

BoFへ登壇しました!

JANOG52 BoF [実演編]高速光ファイバ通信における”反射減衰量”の影響を徹底解析!

今回はBoFへの参加もしました。BoFとは、Birds of a Feather=同好の士の集まりを意味しており、会場でわいわい議論がされるような場が提供されています。「野良BoF」には選考がないことに比べ、通常BoFはJANOG52ミーティング実行委員によって「有益性・明確さ・新発見」の観点から7つのプログラムが厳選されました。

 

JANOG49~51と発表してきたシリーズ「高速光ファイバ通信における”反射減衰量”の影響を徹底解析!」シリーズですが、今回は実演編として下記内容をお届けしました。

・模擬線路に多重反射箇所を作り、アイパターン劣化やビットエラーが増加していく様子を確認

・光コネクター接続面にさまざまな汚れを塗布し、反射がどの程度悪化するかの測定

 

できるだけ近くで機材が見られるように立ち見の方もいらっしゃり、一方的な講演ではなく、質問が随時飛び交い、参加者同士でも議論がされるような雰囲気で、まさにJANOG「Meeting」である一面を感じました。

タイトル

[実演編]高速光ファイバ通信における”反射減衰量”の影響を徹底解析!

日時

2023年7月6日(木) 17:00~18:30(1時間30分)

主催者

NTTアドバンステクノロジ株式会社 村上 雅之氏、株式会社マクニカ 阿部野一郎氏、松野晃樹氏

詳細ページ

https://www.janog.gr.jp/meeting/janog52/bof-optical/

※過去の資料もご覧いただけます

JANOGに欠かせないご当地グルメ!

全国各地で開催されるJANOG Meetingですが、各所の名物を楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。会場内では、長崎名物の「皿うどん」や「角煮まん」などが堪能できました。

かもめ・さくら・ダイヤモンド・プラチナのスポンサーブースにて配布されていたチケットを入手すると、眼鏡橋あたりでおなじみのちりんちりんアイスにも交換してもらえました!

JANOG52 グルメ

今回初めての開催「JANOGの夕べ」

以前まで開催されていた懇親会が形を変え、今回は「多くの方が」「気軽に参加でき」「仲間を見つける」ことを目的とする「JANOGの夕べ」が2日目に開催されました。人数制限がなかったこともあり、屋外に設置された会場は人で埋まり、「身動きが取れないほどの人数いた」といった声もありました。「Security」「CATV事業者」「平成生まれ」などといった15ものテーマのラウンドテーブルにて交流が行われました。

JANOGの夕べ

次回は福岡・博多!

今回3日間開催されたプログラムは、2023年8月18日(金)の18:00までアーカイブが公開されています。参加できなかった方は、是非ご覧ください。

次回は2024年1月17日~19日、博多国際展示場&カンファレンスセンターにて開催予定です。マクニカも出展予定ですので、是非会場にてお話しできること楽しみにしています。

お問い合わせはこちら

今回の展示内容について、より詳細に聞いてみたい・講演内容についての質問がある・参加できなかったけど興味があって説明を受けたいなど、ご要望ございましたら是非こちらよりお問い合わせください。