BLEセンサの接続台数と接続距離の課題を解決

近年、環境センサには無線規格としてBLEが非常に多く使われています。
このBLEを使用したセンサをIoT化させる為にスマートフォンやタブレットなどをGatewayとして使用しています。
しかしながら、BLEセンサの接続台数や接続距離が課題となっておりました。
今回ご紹介するCassia NetworksのBLE Routerは上記課題を払拭するソリューションになります。
また、TI Sensor Tag CC2650STKと組み合わせてご使用いただくことで、既にモニタリング可能なアプリが提供されております。
その為、今すぐ環境センサモニタリングの評価を始めることが可能です。

 

今回の記事はCassia Networks社の製品とTexas Instruments社(以下TI社)のSensorTag CC2650STKを使った動作検証についてご紹介いたします。

Cassia Networks BLE Router

Cassia Networks社は複数接続&長距離伝送可能なBLE Routerを提供しています。

X1000
E1000

屋内向けのE1000は最大40端末、屋外向けのX1000は最大22端末接続ができます。
Beaconを受信するようなリスニングモードの場合、数百の端末の情報を受信することが可能です。

Cassia Networks社 概要ページURL↓
https://www.macnica.co.jp/business/semiconductor/manufacturers/cassia_networks/

 

Cassia Networks社の独自のFirmwareとパテント所有技術によるスマートアンテナやノイズキャンセリング技術により複数接続/長距離接続を実現しています。

また、Cassia Networks社はAccess ControllerというSoftwareを提供しており、複数Routerのリモート管理はもちろん、BLE端末のリモート管理も可能にしました。

TI Sensor Tag CC2650STK

SensorTag IoT評価キット(CC2650STK)は、小型のパッケージに光、デジタル・マイク、磁気センサ、湿度、圧力、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、周囲温度のセンサが内蔵されたTI社の製品です。


コイン電池CR2032を使用し動作可能で、低消費電力を実現しており、バッテリ不要アプリケーションの実現も可能です。

 

このTI社のSensorTag CC2650STKとCassia Networks社のBLE Routerを接続し、リモートでセンサ情報を取得することが可能です。

リモートでアクセスする際のネットワークトポロジに関しては右図のような構成となります。
Cassia NetworksのBLE RouterのUplinkは有線LAN、Wi-Fi、3G/LTE USB Dongleに対応しています。

 

下記はTI社SensorTag CC2650STKを2つ接続しウェブアプリにてデータ取得している画面になります。

 

Cassia Networks社のBLE Routerをご購入いただければ、これまで使用されていた既存のBLE4.xの端末を複数端末/長距離接続を可能にします。