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ADALM2000 で実験しよう!持ち運べる実験室、ADALM2000

ADALM2000って何?

アクティブ・ラーニング・モジュール2000、略して「ADALM2000」。

名前を聞いてもピンとこないかもしれませんが、一言で表すなら「持ち運べる実験室」です。

そもそも、電子回路評価に何が必要?

皆さん、回路の動作確認やデバッグをする時に何を準備しますか?

オシロスコープ、安定化電源、スペクトラム・アナライザーなど色んな装置を使用すると思います。

どれも大きく評価には広いスペースが必要であり、毎回大きな装置を準備するのは少し大変ですよね。。。

しかし、ADALM2000であればPCと専用のソフトウェアを使用するだけで簡単に評価ができてしまうんです!

アナログもデジタルもこれ1台

ADALM2000には電子回路評価のために多種機能が搭載されています。

ADALM2000の搭載機能
ADALM2000の搭載機能

ADALM2000には2ch/12bit/100MSPS ADC2ch/12bit/150MSPS DACが内蔵されており、指定ソフトウェアと組み合わせることで高性能な実験装置を実現できます。

デジタルI/O16ch備えており、SPII2Cの解析やパターン生成も可能です。

これらの機能により、電源評価、オペアンプなどのアナログ回路の特性評価、FFT解析、ロジックアナライザーなど、一つの機器で幅広い評価をおこなうことが可能です!

ポケットに入る万能っぷり

これだけの機能を搭載したADALM2000ですが、そのサイズはなんと手のひらサイズです。

さらにAC電源を必要とせず、USB駆動が可能なためPCUSBで接続するだけで使用できます。

したがって、実験室でなくても教室やデスク、さらにカフェでも実験することが可能であり、まさに持ち運べる実験室なんです!

こんな人にオススメ

・知識向上のために回路を直接観察して学習したい学生や若手エンジニア

・試作回路のデバッグに手早くオシロや論理解析器を使いたいエンジニア

・場所を選ばず評価や実験をおこないたいエンジニア

そこの回路好きのあなた―――ADALM2000に触れてみたくなってきたのではないでしょうか。

ADALM2000を開けてみた

ADALM2000について興味が出てきたところで、続いてはキットの中身を見てみます!

ADALM2000キットの箱を開封してみた
キットの箱(左)、キットの中身(右)

キットは縦12cm×横17cmの箱に梱包されており、中には以下の部品が入っています。

ADALM2000本体モジュール

USB-A to USB-micro-Bケーブル

ADALM2000用ジャンパーケーブル2

・ピンヘッダー

実際にサイズを見てみると本体モジュールは縦11.5cm×横7cmと本当に手のひらサイズでした!

ちなみにシャツの胸ポケットに入るか試したところピッタシ入りました( ´∀` )

ADALM2000アナログパーツキット

アナログ・デバイセズでは、回路学習のためにADALM2000を用いた実習記事を複数掲載しています。

ADALM2000による実習シリーズ

この記事では、実際にアナログ・デバイセズのICを用いて回路評価をおこなう演習が紹介されています。

 

別途購入にはなりますが、その演習で使用する部品が揃っているアナログパーツキット『ADALP2000』もあります。

キットの中には受動部品のみではなく、アナログ・デバイセズのオペアンプや加速度センサー、電源ICなど計30個ものICが入っていました!

アナログ・デバイセズのICに触れてみたい方はぜひチェックしてください。

私はこのキットを用いて電子回路について学習中です!(今後その記事もでるかも・・・)

アナログパーツキット『ADALP2000』
アナログパーツキット『ADALP2000』

準備と使用方法

ソフトウェアのセットアップ

それでは、ADALM2000を使用するまでの準備について紹介します。

ADALM2000を使用するにはUSBドライバー(WindowsLinuxMAC対応)と専用のソフトウェアであるScopyをインストールする必要があります。

Scopyは、マルチ機能の計測ツールを統合したGUIです。これにより、従来の測定器の多くを1台で代替し、電子回路の評価に適したポータブルな計測環境を提供します。

これらは無償で提供されており、インストールはそれぞれ以下のサイトで可能です。

USBドライバー

Scopy

*これらをインストール後すぐに使用する場合は一度PCをシャットダウンする必要があります。

ハードウェアのセットアップ

ソフトウェアの準備が終わったら、ハードウェアのセットアップに移ります。

まずはキットの箱から本体モジュール、USBケーブル、ジャンパーケーブルを取り出します。

続いて取り出した部品をそれぞれ接続します。

PCと本体モジュールをUSBケーブルで接続し、本体モジュールのReadyランプが点灯しLED1が点滅すると接続が完了した合図です。

接続完了後にScopyを起動し、Scopy画面上のConnectボタンをクリックしてください。

ハードウェアのセットアップは以上です。とっても楽ですね!

しかもこのスペースで評価環境が作れるなんて本当にびっくりです!

ADALM2000のハードウェアセットアップ手順
ハードウェアセットアップ手順

準備は整いました、これでもう実験を始められます!!!

実際に動かす手順については次回の記事をお楽しみに☺

まとめ

今回はADALM2000の特徴とセットアップ方法について説明しました。

ADALM2000は電子回路評価のための機能を多数備えているポータブル計測モジュールです。

無償の専用ソフトウェアを提供しており、PCと接続するだけで多くの評価が可能です。

回路を直接観察して学習したい方、手早く基板の解析や評価をおこないたい方に最適なソリューションです!

さあ、「持ち運べる実験室ADALM2000」を使って実験を始めましょう!!!

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