ROS対応の慣性計測ユニット ADIS16470の特長

ADIS16470 は3軸ジャイロ・センサーと 3軸加速度センサーを備えた慣性システムです。ADIS16470 内の各慣性センサーは、業界最先端のMEMS技術とシグナル・コンディショニングを組み合わせています。工場出荷時の補正で、各センサーの感度、バイアス、アライメント、直線加速度（ジャイロ・センサー・バイアス）の特性が評価されています。その結果、各センサーは個別に動的補正式を備えており、高精度なセンサー計測をおこないます。

この記事では、ADIS16470の以下の3つの大きな特長について解説します。

1. 表面実装パッケージで産業機器向けの性能・耐久性を実現
2. 高い安定性と工場出荷時の補正により高精度な測定が可能
3. ROS対応によりロボット、ドローン、無人搬送車等での評価が容易

1. 表面実装パッケージで産業機器向けの性能・耐久性を実現

ADIS16470は内蔵の3軸加速度センサーと3軸ジャイロ・センサーにより6自由度の測定が可能です。
入力レンジは加速度センサーが±40 g、ジャイロ・センサーが±2000 °/secとなっており、ワイドレンジの測定が可能です。またノイズ特性は加速度センサーが23 μg/√Hzrms、ジャイロ・センサーが§0.003°/sec/√Hz rmsと超低ノイズを実現しています。

インターフェースは汎用的なシリアル・ペリフェラル・インターフェース（SPI）互換で、パッケージは小型の11mm x 15mm x 11mm の 44 ピン BGAです。

2. 高い安定性と工場出荷時の補正により高精度な測定が可能

ADIS163470は高い安定性により高精度な測定を可能にします。安定性に関する主なスペックは以下になります。

≪動作中のバイアス安定度≫
・加速度センサー: 10 μg
・ジャイロ・センサー: 8 °/hr

≪温度に対する感度の安定性≫
・加速度センサー: ±0.1%
・ジャイロ・センサー: ±0.3%

ADIS16470の感度、バイアス、軸アライメントは補正温度範囲: −10 °C ～ +75 °Cで工場出荷時に補正されています。
ADIS1647xシリーズには内蔵の加速度センサー、ジャイロ・センサーなどのスペックが異なる複数の製品ラインナップが用意されています。

すぐに評価を開始できる "ADIS16470/PCBZ" ボード

アナログ・デバイセズ社から提供されているブレークアウト・ボード "ADIS16470/PCBZ"は、ADIS16470と組み込みプロセッサー・プラットフォーム間のプロトタイプ接続を容易にします。ブレークアウト・ボードのサイズは33.25 mm x 30.75 mm と小型で、16 ピン (2 x 8)、2 mm ピッチの便利なコネクターと各コーナーに直径 2.3 mmの取付け穴が用意されています。

また、 Windows 互換評価システムのEVAL-ADIS2と接続することで、USB経由でWindows XP、Windows Vista、および Windows 7 システムで動作させることも可能です。

アプリケーション例

• ナビゲーション、安定化、計測器
• 無人および自動運転車
• スマート農業／建設機械
• ファクトリー／工業用オートメーション、ロボティクス
• 仮想現実／拡張現実
• 動くモノのインターネット

製品概要

最後に

本記事では、ROS対応の慣性計測ユニット ADIS16470 についてご紹介をさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか？本製品について、気になる点がある方や製品価格を知りたいという方はぜひ以下からお問い合わせください。

ご購入

本記事を読んで、この製品を評価してみたいと思った方は、1個からご購入いただける半導体・電子部品の通販サイト Macnica-Mouser をご活用ください。"ADIS16470/PCBZ" ボードもこちらからご注文いただけます！まずは価格や在庫状況をこちらからご確認ください。

メーカーサイト/その他関連リンクはこちら

• ADIS16470 製品情報
• ADIS16470/PCBZ 製品情報
• EVAL-ADIS2Z 製品情報

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