超低ノイズ・広帯域の加速度センサー ADXL100xシリーズの特長
近年、多くの産業用センサーメーカーが産業機械などの機器状態監視に向けたソリューションを提供しています。しかしその多くは「圧電素子」を応用した高価なセンサーユニットが利用されています。
アナログ・デバイセズ が開発した新しい高性能MEMS加速度センサー ADXL100xシリーズは、従来のMEMS加速度センサーの特長となる、小型軽量・低消費電力・低価格・高信頼性・堅牢性・高集積に加え、センシング精度も革新的な改善を実現し、機器状態監視アプリケーションに強力なブレークスルーを提供します。
この記事では、ADXL100xシリーズの以下の4つの大きな特長について解説します。
- 測定対象に合わせて選べる製品ラインナップ
- 広帯域での優れたノイズ特性
- MEMS構造による安定性・堅牢性
- ワイヤレス・組み込みアプリケーションへのメリット
1. 複数の入力レンジ・帯域幅をラインナップ
ADXL100xシリーズは複数のフルスケール・レンジ・オプションを提供します。幅広い周波数範囲にわたり超低ノイズ密度を実現し、産業用状態監視製品に適しています。
2. 超低ノイズ・広帯域で機器の状態監視に最適!
例えば、ADXL1001とADXL1002は帯域幅が0.1Hzでも25μg∛Hzのノイズ密度を実現します。
この超低ノイズ特性により、風力タービンなどの低回転速度機器の低周波振動やモーターのベアリングなどの異常振動を監視し、機器の故障を早期に予知することが可能になります。
3. MEMSによる抜群の安定性
ADXL100xシリーズは温度・周波数帯による感度の変化が小さいため、高価なキャリブレーションが不要になります。また、MEMS構造は衝撃に対しても頑強で絶対最大定格の入力レンジは10,000gです。
4. 低消費電力でセルフテストやオーバーレンジ機能により様々なアプリケーションに検討可能
ADXL100xシリーズは3.0V~5.0Vの単電源で動作します。供給電流は1mA以下、省電力スタンバイ動作モードで平均225uAと低消費電力を実現しており、ワイヤレス機器にも適しています。
また、これらの製品は完全な静電気セルフテストやオーバーレンジインジケーターを備えており、組み込みアプリケーションに役立つ高度なシステム・レベルの機能を可能にします。
また、パッケージは小型の5 mm × 5 mm × 1.80 mm LFCSP です。
すぐに評価を開始できる "EVAL-ADXL100x" ボード
ピン・ヘッダー搭載用の間隔を設けた 2 セットのビアにより、プロトタイピング・ボードや PCB への取付けが容易です。また、小型で剛性の高いボードにより、ユーザー・システムと加速度計測への影響を最小化するよう考慮されています。
EVAL-ADXL100xはシンプルな評価用ボードで、ADXL100xシリーズの性能をすばやく評価することができます。
EVAL-ADXL100x は、メカニカル・シェーカー上に搭載するように特に設計されており、0.8 インチ四方の極厚プリント基板で構成されており、シェーカー・ブロックにしっかりと固定できるようにネジ穴が設けられています。この設計により、ADXL100xシリーズのフル・レンジの性能を、デバイスを別個の試験用ボードにハンダ処理することなく、評価することができます。
また、シンプルな RC ローパス・フィルターが-3 dB 帯域幅の出力に使用されています。このコンポーネントは取り換えることができ、使用しているアプリケーションに特化したローパス・フィルターをデバイスの出力に実装することもできます。
アプリケーション例
- 機器の振動検出による状態監視
- 産業機械(モーター、ギア、ポンプ、ファンなど)
- 工作機械(CNC、ギアモーターなど)
- ロボット
- AGVやコンベアー、台車(モーター、ギア、軸受など)
- その他高速回転機器・運動機器
製品概要
製品名 | ADXL100xシリーズ |
特 長 |
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