概要
EVAL-ADXL355Zはアナログ・デバイセズが提供している、MEMS加速度センサー「ADXL355」の評価ボードです。
ADXL355は±2g、±4g、±8 gの測定範囲を選択できる、デジタルインターフェースを備えた、3軸加速度センサーです。高精度、低消費電力、低ノイズ密度、温度範囲-40~125℃と非常に高い性能をもっています。
そのため、
- 構造物モニタリング
- ドローンなどの姿勢制御
- 状態監視機器
- ワイヤレス製品への搭載
を検討しているユーザーにとって最適な製品です。
高精度な測定ができる3つの理由
ADXL355はわずかな振動も測定できるほどの高精度な加速度センサーです。その理由は3つあります。
理由1. 低0g オフセット・ドリフト
一般的にセンサーはドリフトという現象が伴います。内部のセンサーが全く動作していないにも関わらず、センサーから値が出力される現象です。 この出力される変動量がドリフトです。このドリフトの値が大きいほど、センサーの精度が悪くなります。
しかし、ADXL355はすべての軸、±2 g測定範囲において±25mgです。また、温度に対するドリフトもわずか±0.02mg/°Cです。
理由2. 超低ノイズ密度
アナログ、ローパス、アンチエイリアシング・フィルターを使用して、帯域外ノイズを削減し、帯域幅を制限します。ADXL355のノイズ密度はわずか25g/Hzです。そのため、微少な振動を捕らえることが可能です。
理由3. 20ビットADC による高分解能
ADXL355 には20ビットΣ-Δ ADC を搭載しているため、高分解能を実現しています。また、ADCの後段にはデジタル・フィルターで処理することでノイズ性能を維持することができます。
そのため、スピーカーから出力された非常に音量の小さい、30Hzのトーン信号のような微少な振動も測定することができ、状況監視装置や構造物モニタリングに適しています。
マイコンと接続が容易なデジタルインターフェース
この加速度センサー「ADXL355」にはSPI、I2Cのデジタルインターフェースを搭載しています。
そのため、一般的なマイコンと直接インターフェースをとることができます。
耐湿性能にすぐれたハーメチック・パッケージ
ADXL355にはハーメチック・パッケージが使われています。このパッケージは気密性能に優れており、耐湿性能が高く、埃などの外部環境に適応します。
そのため、状況監視装置や構造物モニタリングなどの過酷な環境下でも安定して動作できるようになっています。
すぐに試せる評価ボード EVAL-ADXL355Z
ADXL355の専用評価ボードが「EVAL-ADXL355Z」です。
この評価ボードはユーザーが評価したい基板へ簡単に取付けられるようになっています。
また、PMOD インターフェースに対応しているため、AruduinoなどのPMODインターフェースが搭載されたマイコンボードがあれば、すぐに評価を開始できます。
アナログ・デバイセズでは以下の評価ボードがPMOD に対応しており、EVAL-ADXL355Z とすぐに接続して評価をおこなうことができます。
ARM Cortex-M3プロセッサー搭載無線開発プラットフォーム
EVAL-ADICUP3029
ARM Cortex-M3開発支援プラットフォーム
EVAL-ADICUP360
アプリケーション例
- 慣性計測装置 (IMU) / 姿勢方位基準システム (AHRS)
- プラットフォーム安定化システム
- 構造健全性モニタリング
- 地震波イメージング
- 傾き検出
- ロボット装置
- 状態監視
製品概要
型 名 | EVAL-ADXL355Z ※アナログ・デバイセズ製品「ADXL355」の専用評価ボードです。 |
機 能 | 搭載デバイス ADXL355 機能
EVAL-ADXL355Z
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