Okta

オクタ

概要説明

Oktaの提供するMFA

認証の確実性を担保する方法は状況によって異なるため、どのユーザやアプリに対しても同じ方式が妥当であるとは限りません。Oktaは様々な種類のMFAを提供し、ユーザやアプリの要件に応じたMFAを利用することが可能です。

例:

  • SMSは、携帯電話の電波が悪い地域では届かない
  • 秘密の質問は、ソーシャルハッキングを受けやすい、ユーザが忘れる可能性あり
  • 物理トークンは、紛失するリスク
  • 生体認証は、そもそもデバイス側で対応していなければ使えない
Oktaの提供するMFA

MFAの利用設定(Okta側の操作)

OktaにてユーザがSign Onした際に、多要素認証(Multifactor Authentication:MFA)を利用させる方法について説明します。

設定方法は、大きく3つです。

  • Okta全体設定で、使用したいMFAファクターを有効化する
    (MFAの有効)
  • どのMFAファクターをどのグループへ適用させるか設定する
    (Factor Enrollmentの有効化)
  • ユーザがSign Onした際にMFAを利用可能に設定する
    (Sign On時のMFA利用設定)

MFAの有効化

  • Security > Multifactor 画面へ遷移
MFAの有効化
  • 有効にしたい要素を選択し、Inactive → Activate へと変更
MFAの有効化

※上記はYubikeyを有効にした場合

Factor Enrollmentの有効化

  • Factor Enrollment 項目を選択し、Add Multifactor Policyをクリック
Factor Enrollmentの有効化
  • Policy nameを入力し、Assign to groupsにて適用グループを選択
Factor Enrollmentの有効化
  • Effective factors部分でMFAファクターの適用条件をOptional, Required, Disabledから選択し、Create Policyをクリック
Factor Enrollmentの有効化
  • MFAファクターの登録タイミングを設定。Add Rule画面が表示されるので、Rule Nameを入力し、Enroll in multi-factorにて該当条件を選択
Factor Enrollmentの有効化
  • Create Ruleをクリックし、新規ポリシー・ルールの追加完了
Factor Enrollmentの有効化

※上記はEnroll in multi-factorへthe first time a user is challenged for MFAを選択した場合

Sign On時のMFA利用設定

  • Security > Authentication 画面へ遷移。Sign On項目を選択し、Add New Okta Sign-on Policyをクリック
Sign On時のMFA利用設定
  • Policy Nameを入力し、Assign to Groupsにて適用グループを選択し、Create Policy and Add Ruleをクリック
Sign On時のMFA利用設定

※上記はAssign to groupsへtestを選択した場合

  • Sing On時のMFA利用条件を設定するAdd Rule画面が表示されるので、Password / Any IDP + Any factorを選択し、Create Ruleをクリック
Sign On時のMFA利用設定
  • 新規ポリシー・ルールの追加完了
Sign On時のMFA利用設定

MFAの利用設定(ユーザ側の操作)

Okta側でMFAの登録が完了したので、ユーザがログインした際にOcta Verifyなどによる多要素での認証が実施されます。

ここからは、ユーザ側でのMFA登録方法及びMFAを用いたログインについて説明します。

MFA登録

  • MFA適用されるユーザでログイン。パスワード認証後、MFAファクターのセットアップが要求されるので、使用するファクターの設定をクリック
MFA登録
  • 使用するMFA要素を登録
MFA登録

※上記はOkta Verifyの登録画面

MFAを用いたログイン

  • 再度ログインすると、登録した要素(Okta Verify)が表示される。認証が許可されるとOkta portal画面へ遷移
MFAを用いたログイン

操作内容

社内ネットワークからのアクセス時はパスワード認証のみにし、社外からのアクセス時はパスワード認証に加えてMFA認証を必要とする設定について説明します。

設定ガイドは、特定IPアドレスのZone設定を行った後、設定したZoneからのアクセス時はMFA無効化とするルールの追加となります。

Network Zoneの設定

  • Security > Networks 画面へ遷移
操作内容
  • Add Zoneクリック後、IP Zoneをクリック
操作内容

※今回はIPアドレスを指定するためIP Zoneを選択しているが、Dynamic Zoneを選択することでアクセス場所(東京等)を指定することも可能

  • Zone Nameを入力し、Gate IPsへ指定するIPアドレスを設定し、Saveをクリック
操作内容

※IPアドレスは以下例のように設定可能
・固定IP 10.0.0.1-10.0.0.1
・範囲指定 10.0.0.1-10.0.0.10
・サブネットマスク 10.0.0.0/24

  • 指定IPアドレスのZone追加完了
操作内容

Sign On時のMFA利用設定

  • Security > Authentication 画面へ遷移、Sign Onタブを選択し、Add Ruleをクリック
操作内容

※ポリシー及び全てのアクセスでMFA認証必須のルールは別途作成済み

  • Rule Nameを入力、適用するZoneの設定、Password/Any IDPを選択し、Create Ruleをクリック
操作内容
  • 適用したルールの優先度を一番上へ変更
操作内容

※ルールは高い優先度(小さい数字)から順に実施となり、優先度の変更は部分をドラック&ドロップして行う

  • 指定IPアドレスからのアクセスはパスワード認証、それ以外からのアクセスはパスワード+MFA認証に設定完了
操作内容

お問い合わせ・資料請求

株式会社マクニカ  Okta 担当

月~金 8:45~17:30