Developers Summit 2016

Developers Summit 2016 「ユーザ企業が語る、チーム開発をサポートする生産性や品質の向上を実現する ソフトウェア開発環境とは?」レポート

講演者

  • NTTアドバンステクノロジ 金城雄 氏
  • 株式会社インターネットイニシアティブ 近藤翔太 氏
  • マクニカネットワークス株式会社 廣田華代

2016年2月19日(金)に目黒雅叙園で開催された「Developers Summit 2016」にて、「ユーザ企業が語る、チーム開発をサポートする生産性や品質の向上を実現するソフトウェア開発環境とは?」と題しまして、講演をさせていただきました。

まず初めに、弊社マクニカネットワークスより、GitHub Enterpriseについて紹介させていただきました。ご紹介の前に、会場にお越しいただいたお客様にGitHubの認知度についてご質問させていただきましたところ、GitHub.com(以下、GitHub)もしくはギットハブ・ジャパンを知っている方は6~7割、GitHub Enterpriseを知っている方は1~2割でした。これからもっとGitHub Enterpriseの認知度を上げなくては!と痛感しました。

簡単に会社紹介をさせていただきますと、2015年の6月にギットハブ・ジャパンが設立され、マクニカネットワークスが国内の総代理店として契約しました。それ以来、ギットハブ・ジャパンと共に日本のお客様の導入支援や技術サポートをしております。

GitHubとは、コードを共有したり公開するためのサービスです。とあるユーザ様からは「『GitHubを使うと便利』から『GitHubを使っていないのは時代遅れ』と言われる時代になっていきている」とコメントを頂いていたり、「採用のブランディングとしてGitHubを活用している」「開発をもっと楽しくするツール」ともコメントを頂いています。

そんなGitHubですが、2008年に創業しサービスを開始しました。“開発者による開発者のためのプラットフォーム”として設計されており、世界中のソフトウェア開発をサポートしています。2008年にはGitのリポジトリをホスティングし、開発者同士がつながるWebサービスという位置づけでスタートし、2010年には組織として使いたいためレポジトリを非公開にしたいというニーズが強くなり、TeamsとOrganizationsという組織を管理する機能をリリースしました。2012年には多くの企業から「オープンソースで広く使われているGitHubを業務で使いたいが、コードを社外に置くのが難しい」という要望を頂き、オンプレミスで管理できるGitHub Enterpriseをリリースしました。これは自社のファイヤーウォール内に置く、もしくは自社で管理するAzureやAWSなどクラウド環境にのせて利用できる有償サービスになります。

GitHubの採用範囲ですが、ほとんど全てのオープンソースプロジェクトがGitHub上で開発されておりソフトウェア開発のプラットフォームとしてあらゆる業種の企業・自治体・大学まで広がっています。

GitHub は、「開発者が正しいワークフローで開発ができる環境があれば、もっともっと素晴らしいソフトウェア開発ができる」というビジョンのもと設計されており、皆様のソフトウェア開発をより楽しく、生産的・効率的にすることが私達のゴールとなります。それを実現するために必要なポイントを本日は3つご紹介させていただきます。

1つ目は、開発者個人だけではなく、色々な関係者が参加できるプロセスが構築できることです。課題を登録したり、コードを書いたり、議論したり、レビューしたり、様々なことを全て一カ所で行えます。品質関係の担当者や知的財産関連の法務担当者なども含めて、全ての人が同じ場所でコミュニケーションできるプラットフォームがGitHubです。2つ目は、開発の統合プラットフォームとしても機能することです。課題管理・バージョン管理は当然ながら、テストやデブロイなど他の開発ツールとも統合できるため、GitHubを中核として様々なサブシステムと連携することで効率化することができます。3つ目は、GitHubが発明したワークフロー「GitHub Flow」です。GitHub Flowでは、自分が手を加えられる自分用のブランチを誰でも手軽に作ることができるため、マスターブランチに影響を与えることなく、他の開発者と作業が混じることなく並行開発をすることができます。自分用のブランチで開発した内容は、マスターブランチへマージを行う前に他の開発者に見せて提案することができます。仕様とズレていないか等、内容について意見を求めながら議論、コードレビュー、修正を繰り返しながら仕様に沿ったものかを判断し、良いものであればメインブランチに取り込むリクエストを出す(プルリクエスト機能)ことができます。GitHubの最大の価値はここにあります!このワークフローはチーム開発を大きく変え、利用者が爆発的に増え続ける要因の一つだと考えています。まとめると、ブランチを作るという行為は、仮説を立て検証する場であり、プルリクエストを作るという行為は議論をしたり結論を出す場であり、マージ&デプロイという行為は受け入れたり、仕様と合っていないから拒否したりする場になっています。このシンプルで強力なフローが世界中のソフトウェア開発で使用されています。

それでは、開発環境がどう変わったのか、どうして導入されたのか、について実際にお客様のセッションに移らせていただきます。

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