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マクニカ、Synaptics Astra SL2600 シリーズの取り扱いを開始~SynapticsのGoogleとのパートナーシップを活かした IoTデバイス向けエッジAIプロセッサー~

 株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将、以下マクニカ)は、Synaptics Inc.(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、CEO:Rahul Patel、以下Synaptics(シナプティクス))の高度なマルチモーダル AI 処理を実現するSynaptics Astra SL2600シリーズの取り扱いを開始したことを本日発表いたします。
 マクニカとSynapticsは、先進的なAI及びヒューマンマシンインタフェースソリューションの普及を推進するため、2021年より提携してきました。マクニカは、日本及び関連顧客における現地エンジニアリングサポートとサプライチェーンの効率化を提供しています。
 
■エッジAI導入における課題
 IoT機器の高度化と多機能化が進む中、組み込み設計者は限られたスペースと電力の中で、AI処理・セキュリティ機能を同時に実装するといった難題に直面しています。特に、エッジAIの導入においては、リアルタイム性・消費電力・演算性能・セキュリティのバランスを取ることが難しく、生成AIやマルチモーダルAIなど将来的なワークロードへの対応も求められ、ハードウェアの選定が困難となっています。加えて、オープンな開発環境の欠如が、市場投入までの期間を長引かせる可能性があります。
 
■エッジ AI 向けプロセッサー新シリーズ”Synaptics Astra SL2600 シリーズ”の特長
 Astra SL2600シリーズは、多様なエッジAIアプリケーション向けにカスタマイズされた5つのプロセッサーファミリーを備えたSL2610製品ラインで発売されます。これらは、次世代のスマート家電、ホームオートメンション機器/ファクトリーオートメーション機器、充電インフラ、ヘルスケアデバイス、小売POS端末/スキャナー、自律型ロボットシステム、無人航空機、カジュアルゲーム機器など、さまざまな用途向けに特別に設計されています。従来型のエッジAIデバイスと比較し、これらのプロセッサーは高い性能と優れた電力効率を実現します。
 Astra SL2610プロセッサーは、将来を見据えたNPUアーキテクチャーとオープンソースコンパイラーを組み合わせた、新たなSynaptics Torq™ Edge AIプラットフォームを搭載し、IoT AIアプリケーション開発における新たなスタンダードを確立します。Torqは、GoogleのRISC-VベースCoral NPUを動的演算子サポートとともに初めて量産展開し、将来を見据えたエッジAI設計を実現します。オープンソースのIREE/MLIRコンパイラーとランタイムを活用し、開発者中心のアプローチを体現しています。SL2610製品ラインは、Arm® Cortex®-A55、Cortex®-M52 with Helium™、Mali™ GPUテクノロジーを統合し、これらのプロセッサーは包括的かつ多層的なアプローチでシリコンに直接セキュリティを組み込み、変更不可能な信頼の基点(IRT)、サイバー攻撃やマルウェア等の不正アクセスなどのセキュリティへの脅威検出、そして高負荷なAIワークロードを管理するアプリケーション暗号コプロセッサーを実現します。
 MLIRコンパイラーフレームワークは、動的演算子更新をサポートし、将来を見据えたエッジAIの設計に寄与します。Google の ML コアを実装し、 Synaptics Astra AI ネイティブハードウェアとオープンソースソフトウェアを統合することで、IoT向けAIデバイスの開発を加速します。

■Synaptics Astra SL2610製品ライン

 

■マクニカとSynapticsのパートナーシップについて
 マクニカとSynapticsは両社の技術力を活かして、エッジAIの社会実装フェーズに向けた迅速な導入支援を実現すべく連携を強化しています。日本・米国双方で信頼性の高いパートナーを紹介可能で、ハードウェアからソフトウェア開発に至るまで、お客様が安心して本製品を導入いただけるように支援いたします。

 なお、2025年10月22日から幕張メッセで開催する「Japan IT Week秋内 IoT・エッジコンピューティング EXPO」にてAstra SL2600シリーズを展示します。
・会 場:幕張メッセ
・日 程:2025年10月22日(水)~24日(金)
・時 間:10:00~17:00
・ブースNo.:3ホール 小間番号A14-41
・URL:https://www.macnica.co.jp/public-relations/news/2025/148511/

【製品の詳細はこちら】
https://www.macnica.co.jp/business/semiconductor/manufacturers/synaptics/products/146240/

【製品に関するお問い合せ先はこちら】
株式会社マクニカ クラビス カンパニー Synaptics製品担当
TEL:045-470-9821

※本文中に記載の社名及び製品名は、株式会社マクニカ及び各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご承知ください。

Synaptics, Inc.について

Synaptics(NASDAQ:SYNA)は、エッジにおけるAIの先駆者として、AIをエンドユーザーに近づけ、家庭、職場、移動中を問わず、インテリジェントコネクテッドデバイスとの関わり方を変革しています。世界最先端の製品イノベーターにとって頼れるパートナーとして、最先端のSynaptics Astra™ AIネイティブ組込みコンピューティング、Veros™ワイヤレスコネクティビティ、マルチモーダルセンシングソリューションで未来を推進しています。Synapticsはデジタル体験をよりスマートに、高速に、直感的に、安全に、シームレスに進化させています。タッチ、ディスプレイ、生体認証からAIドリブンワイヤレスコネクティビティ、映像、ビジョン、オーディオ、音声、セキュリティ処理に至るまで、Synapticsは次世代技術を支える原動力として、私たちの生活・仕事・遊びの在り方を向上させています。
Synapticsについて:www.synaptics.com/

株式会社マクニカについて

マクニカは、半導体、サイバーセキュリティをコアとして、最新のテクノロジーをトータルに取り扱う、サービス・ソリューションカンパニーです。世界28か国/地域91拠点で事業を展開、50年以上の歴史の中で培った技術力とグローバルネットワークを活かし、AIやIoT、自動運転など最先端技術の発掘・提案・実装を手掛けています。
マクニカについて:www.macnica.co.jp

本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先

株式会社マクニカ  https://www.macnica.co.jp
広報室 宮原 E-mail:macpr@macnica.co.jp
〒222-8561 横浜市港北区新横浜1-6-3 マクニカ第1ビル