Texas Instruments 電源:安定な電源動作にゲイン余裕-20dBは必須ですか?
電源
オペアンプを中心とするアナログ回路のゲイン余裕は6dBもあれば発振の心配は御座いません。
負帰還のボード線図をプロットすると、利得特性の傾斜が1次(-20dB/dec)の区間では位相は90度遅れ、傾斜が2次になると位相は180度遅れ、傾斜が3次となると位相は270度遅れることがわかります。
位相余裕を確保するためには、利用したい周波数範囲で利得特性を1次傾斜のまま、0dBを通過させることが重要になります。そうすれば、位相余裕は「理想的には90度」になります。
-20dBという数字を「安定した電源の条件」では無く、「理想値」とお考え頂きたく存じます。