Silicon Labs Zigbee®:マルチプロトコル対応とは何ですか?

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無線通信方式には、Bluetooth®、Wi-Fi™、Zigbee、Sub-GHz独自プロトコル(日本の920MHz)など、様々な通信規格があります。その中から自社の機器に最適な1つを選んで使用することが多いかと思いますが、複数の通信方式を組み合わせて使用する、というニーズも増えてきています。

例えば、920MHzなどのSub-GHz帯は、干渉に強く、長距離通信に最適な周波数ですが、表示端末(スマートフォンやタブレット)と直接通信が行えないという欠点があります。この2つを同時に実装することで、双方の長所を活かしたシステムが構築できます。
また、Home Automationに最適なZigbee は堅牢なメッシュネットワークを構築できる反面、表示端末(スマートフォンやタブレット)と直接通信が行えないという欠点があります。この場合にもBluetoothも併せて実装することで、やはり双方の長所を活かしたシステムが構築できます。(代わりにAIスピーカーを入力インタフェースとして使うという方法もあります)

機器に複数の無線プロトコルを実装するためには、通常、複数の無線モジュール(或いはSoC)を搭載する必要があり、非常にコスト高なシステムになってしまいます。しかしながら、このような今までの常識を覆すようなソリューションがSilicon Labs社から出てきています。


Silicon Labs社のEFR32MGxx (Mighty Gecko family)は、1チップでBluetooth、Zigbee、Thread、Sub-GHzに対応しており、実装した無線プロトコルを切替えながら使用することが可能です。これをマルチプロトコル対応と呼んでいます。実際の動作については、別トピック「ZigBee、Thread、BLEを同時評価できるワイヤレス・スターターキットSLWSTK6000B とは?」でご紹介していますので、こちらをご参照ください。

ダイナミックマルチプロトコルについては、2018/6時点では、

  • Bluetooth / Zigbee
  • Bluetooth / 独自(2.4GHz, Sub-GHz)

の組み合わせについて対応しています。

EFR32MGxx (Mighty Gecko family)を使ってモジュール化した MGMxxx (Mighty Gecko Module family)は、2.4GHzのアンテナしか実装されていないため、Bluetooth/ Zigbeeおよび Bluetooth / 独自(2.4GHz)に対応しております。また、Bluetooth / 独自(920MHz)については、国内の協力会社様でモジュール化したものがあり、そちらをご提案可能です。

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