Silicon Labs EFM32:温度センサを内蔵していますが、サーミスタの代わりとして使用できますか?
EFx32
EFM32は温度センサ(temperature sensor)を内蔵しており、内蔵ADCを使用して温度を測定することが可能です。
しかしながら、主に下記の理由から、サーミスタに比べると使用用途が限定されます。
- 測定対象はEFM32の温度である
- 温度センサの精度(Min/Max)が規定されていない
主な使用例としては、高温時に冷却ファンを起動させたり、高温時にシステムの処理負荷を軽減させたり(システムとしての動作速度を落とすなど)が考えられます。またアプリケーションノートAN0006(Tickless Calendar with Temperature Compensation)では、RTCの温度偏差を動的に矯正するという用途でも使用しています。
標準的な部品の特性については、データシートに 温度 vs ADC値のカーブが掲載されています。下図はEFM32GG990データシートからの抜粋です。

デバイス個々で、異なるオフセット誤差とスロープ(傾き)誤差を持っている訳ですが、1-pointキャリブレーション(ある1つの温度でキャリブレーションを行う)でオフセット誤差を、2-pointキャリブレーション(ある2つの温度でキャリブレーションを行う)でスロープ誤差を、ある程度抑え込むことができます。
Silicon Labsのコミュニティサイトも併せてご確認ください。