Silicon Labs CP210x:Self-Powered時の参考回路では、VBUSピンの入力電圧が分圧されていますが、なぜ分圧抵抗が必要ですか?
CP21xx
CP2104やCP2109など一部デバイスのSelf-Powered時の参考回路では、VBUSピンへの入力電圧は分圧抵抗によって3.3Vに設定されています。

例えばCP2104の場合、VBUSピンの絶対最大定格は
- VIO > 2.2 Vの時は5.8V
- VIO < 2.2 Vの時はVIO+3.6V
で規定されています。
つまりVIOが0Vの時は、VBUSピンの絶対最大定格は3.6Vということになります。
Self-Powered時には、CP2104は未給電だがUSB信号は来ている、という場合が想定されます。VBUS信号は5Vですので、そのままCP2104に供給してしまうと絶対最大定格の3.6Vを超えることになりますので、分圧抵抗で分圧して絶対最大定格を超えないようにしています。
もちろんSelf-Poweredであっても、回路設計・システム設計によっては、上記のような分圧抵抗を使わなくても絶対最大定格の範囲で使用可能な場合もありますので、使用条件と照らし合わせて要・不要をご判断ください。