Silicon Labs EFM32:AESアクセラレータを搭載しているメリットを教えてください
EFx32
AES(Advanced Encryption Standard)は共通鍵を使用した暗号化の一種で、セキュリティが必要になる機器で広く使用されています。
EFM32の多くは、AESをハードウェアで内蔵しています。もちろんソフトウェアでも実現できるのですが、配列演算が必要になるため、処理時間が非常に長くなり、またRAMも大量に使用します。AESをハードウェアで搭載しているメリットは以下の通りです。
- 処理時間が圧倒的に短い
MCUコアが演算しないので、MCUコアの占有時間を大幅低減することができます。そのため、システム設計におけるタイミングの自由度が格段に向上します。
処理サイクル数(Cortex-M3の場合) | |
ソフト処理(128bit 鍵) | 1000 |
ハード処理(128bit 鍵) | 54 |
ハード処理(256bit 鍵) | 75 |
- RAMを使用しない
ソフトで実現すると配列演算用にRAMが必要となります。
- 低消費電力
MCUコアの稼働時間を削減できますので、消費電力を削減できます。また、AESアクセラレータは低消費電力モード(EM1)でも動作でき、またDMAと連動することもできますので、更に低消費電力化が実現できます。