Lattice FPGAのタイミング解析において、未制約パスを確認する方法を教えてください。

Diamond Radiant タイミング制約/解析

カテゴリー :
ツール : Diamond、Radiant
デバイス : -

 Radiant では Reports 部 "Place & Route Timing Analysis" を選択すると、右枠の詳細レポート内に "3.4 Unconstrained Report" セクションがあります。レポートパス数はデフォルトが "10" ですので、増やしたい場合はアクティブな Strategy をクリックして立ち上げ、左側 Process 枠 "Place & Route Trace" 行を選択します。右側 Name 欄の "Number of Unconstrained Paths" の値を 10 から変更します。"Apply" し "OK" で抜けた後、"Place & Route Timing Analysis" を再実行します。

 Diamond ではデフォルトでは未制約パスをレポートしませんので次のようにします。まずアクティブな "Strategy" をダブルクリックし、左側 Process 枠 "Place & Route Trace" 行を選択後、右側 Name 欄の "Check Unconstrained Paths"を "True" に変更します。また任意ですが "Number of Unconstrained Paths" にレポートするパス数を入力します。"Apply" し "OK" で抜けた後、"Place & Route Trace" まで実行します。
 処理が終了後、"Design Summary" 部のタイミングレポート(Place and Route Trace)を選択します。レポート内の "Preference Summary” 部後半に"Unconstrainted: XXX" 項が四つあります("XXX" は "CLOCK_DOMAIN"、"INPUT_SETUP"、"CLOCK_TO_OUT"、および "MAXDELAY")。"CLOCK_DOMAIN" が内部ロジックの未制約パス・レポート部で、これをクリックすると、リンクされているパス詳細情報にジャンプします。これで個別のパス情報を閲覧できます。
 これと同様の情報は "Timing Analyzer" を起動することで、HTML 書式ではなく、表形式の一覧表として確認することができます。

 また、Diamond では特にクロックドメインを跨ぐパスについても、別途レポートされます。タイミングレポート内で、"Clock Domains Analysis" セクションをサーチします。ここにクロックドメインを跨ぐパスのサマリー(対象ドメイン、パスソース側のドメイン、パス数)がレポートされます。当該パスにどの制約が適用されているか、あるいは未制約かがツールの認識するドメインごとにリストされてレポートされますので、制約が適用されているかどうかの全体像を把握することができます。

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