PCI-Express (PCIe) Endpoint(エンドポイント)のリファレンス・デザインではルート・コンプレックス側から 100MHz の refclk が繋がれていますが、この refclk は何のために必要なクロックなのでしょうか?
PCI Express
カテゴリ:PCI-Express® (PCIe)
ツール:-
デバイス:Cyclone® IV
通常は、ルート・コンプレックス側から送られてくる 100MHz のクロックを使用して動作させます。
この手法では、ルート・コンプレックス側とエンドポイント側で周波数偏差が 0ppm となるため、安定した通信が可能です。
しかし、PCIe の規格では、300ppm 以内の周波数偏差を吸収するように規定されております。
アルテラのデバイスでも、周波数偏差を吸収する機能が実装されているため、ルート・コンプレックス側の基準クロックに対して、300ppm 以内の精度のクロックであれば、別のクロックでも問題ありません。
詳細は、以下のドキュメントを参照してください。
https://www.altera.com/en_US/pdfs/literature/hb/cyclone-iv/cyclone4-handbook.pdf
(Clock Rate Compensation のキーワードで検索してください。)
今回のケースでは、オンボードでできるだけ精度のよい 100Mhz のクロックを refclk として使用すれば良いと思います。