Intel:PCI-Express の LTSSM とはどのようなことをする機能ですか?
PCI Express
LTSSM (Link Training and Status State Machine) は、リンクの初期化やトレーニング、エラーからの復旧といった状態管理を行うステートマシンです。
以下のステートが存在します。
ステート | 意味 |
Detect | 遠端側のレシーバ検出を行う |
Polling | トレーニング・シーケンスを送受信し、ビット同期、シンボル同期、レーン極性の検出を行いデータレートを確定する |
Configuration | トレーニング・シーケンスを送受信することによりリンクのレーン構成の確立、レーン間デスキュやスクランブルの設定を行う |
Recovery | リンクの復旧を行う |
L0 | 通常のオペレーション状態 |
L0s | 消費電力を削減するステート |
L1 | L0s よりも多くの電力を削減するステートだが、L0ステートに復帰するために Recovery ステートを経由する必要がある |
L2 | L1ステートよりもさらに消費電力を削減可能であり、トランスミッタやレシーバ機能を停止し、主電源やクロックも保証されない状態 |
Disable | リンクが使用不可能に設定された状態 |
Loopback | デバッグ用のステート |
Hot Reset | 上位層から指示された場合やリンク制御で Hot Reset が指示された場合に遷移する |