Intel:DDR 2 または DDR3 SDRAM High-Performance Controller はキャリブレーション付の OCT をサポートしていますか?
Stratix II、Stratix III、Stratix IV、Arria GX、Arria II GX、Cyclone III デバイスでは、キャリブレーション付きの OCT をサポートしております。
[QuartusII での設定]
キャリブレーション付きの OCT 設定を行うためには、2 種類の方法があります。
1. 手動設定
アサインメントエディタ上で Output Termination、Input Termination 設定を手動で行います。
2. 自動設定
DDR2 または DDR3 SDRAM High-Performance Controller を使用する場合には、デバイスシリーズ
によって適切な設定が自動的にされます。
Stratix III、Stratix IV デバイスでは、自動的にキャリブレーション付きの OCT が設定されます。
この設定を外したいときは、手動でアサインメントエディタを編集する必要があります。
キャリブレーション付きの OCT が有効の場合には、Quartus II でコンパイル時に自動的に Rpu、Rdn に該当する信号が生成され、適当なバンクの Rpu、Rpd ピンにアサインされます。
ユーザで新たに別バンクの Rpu、Rdn ピンを指定したい場合には、ピンプランナーで自動アサインされた Rpu、Rdn を手動で再度アサインをお願いします。
[基板上の設定]
キャリブレーション付きの OCT を使用する場合には、いずれかのバンクの Rpu、Rdn ピンに 25Ω、または、50Ωの精度のよい抵抗を Vccio、GND 間にそれぞれ接続する必要があります。
Stratix III、Stratix IV デバイスで DDR2 または DDR3 SDRAM High-Performance Controller を使用する場合には、50Ωのキャリブレーションが選択されるので、Rpu ピンには Vccio との間に 50Ωの抵抗を、Rdn ピンには GND との間に 50Ω の抵抗を接続します。
Rpu、Rdn ピンは Vccio の電圧レベルが I/F バンクと同一ならば、どのバンクを使用することも可能です。
その他各デバイスシリーズごとの制限はデバイス・ハンドブックをご参照ください。
キャリブレーション付きの OCT を使用することで、精度のよい OCT が実現されるため、シグナルインテグリティーの向上に寄与します。