Intel:消費電力見積もりの Early Power Estimator (EPE) は、どのくらいの精度ですか?実機に近い値が見積もれますか?
カテゴリ:消費電力
ツール:Quartus® II
デバイス:-
消費電力を見積もるエクセル・シート Early Power Estimator (EPE) は、ゲートレベル・シミュレーションで得た VCD (Value Change Dump) ファイルに含まれているトグル・レート情報を使用した場合で、実機のおよそ ±30 % の精度です。
トグル・レート情報の他に、デザインのリソース情報(レジスタ数やクロックの周波数、I/O規格情報など)をいかに正確に EPE に入力するかが、精度をあげるポイントになります。
なお、デザインの完成前やまだ仕様作成の段階では EPE を使うことになりますが、デザインが完成していて、かつピンレイアウト(I/O 規格や I/O オプションも設定済みの状態)、タイミング制約情報(SDC ファイル)など Quartus II でコンパイルできる段階まで開発が進んでいるのであれば、Quartus II の消費電力解析ツール PowerPlay Power Analyzer (PPPA) を使用することで、さらに正確な消費電力の見積もりができます。
PPPA は、ゲートレベル・シミュレーションで得た VCD ファイルを使用した場合で、実機のおよそ ±20 % の精度です。
PowerPlay Power Analyzer に関する情報は、下記のドキュメントを参照してください。
https://www.altera.com/en_US/pdfs/literature/hb/qts/qts_qii5v3.pdf
("8. PowerPlay Power Analysis" に記載されています。)