半導体、ネットワーク、サイバーセキュリティ、AI/IoTにおけるトータルサービス/ソリューション・プロバイダーの株式会社マクニカ(以下マクニカ、本社所在地:神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将、資本金111億94百万円)は、この度、あらゆる企業のオープンネットワーク導入を後押しするために、「マクニカ ネットワークOSリモート検証サービス」の無償提供を開始いたします。

 昨今、世界中のネットワーク業界でオープン化が加速しています。これまでの垂直統合型でネットワーク機器が提供されるベンダー主導の業界構造から、ユーザー自身でハードウェアやソフトウェアを自由に組み合わせられるユーザー主導へのシフトにより、経済的メリットに加えて、5Gの普及やリモートワークなどにより爆発的に増加するトラフィックに対応した柔軟なネットワークや、多様化するサービスに適応するための設定自動化など、得られるメリットは多岐にわたります。

 その一方で、導入に向けた検証環境の準備やエンジニアのスキル定着、運用体制の変更など、従来型ネットワークからの切り替えには越えなければならない障壁が多くあるため、国内でのオープンネットワーク導入は一部の先進的な企業に限定されているのが現状です。また、コロナ禍において出社が制限される現状ではラボ環境での検証作業にも制限が生じているため、新たな取り組みからは遠ざかってしまう傾向にあります。

 そこで、マクニカでは、オープンネットワークの普及に関わるあらゆる課題を解決し、多くの企業がそのメリットを最大限享受することによって日本のネットワークインフラにおける国際競争力を高めていくことを目的として、「マクニカ ネットワークOSリモート検証サービス」の提供を開始いたします。

本サービスの特徴

1.ベンダーロックインからの解放
常に世界中の最先端技術を取り扱う独立系専門商社だからこそ実現。業界をリードする幅広いメーカー・製品群から最適な組み合わせを選択することができます。

2.移動からの解放
ネットワークに精通した当社エンジニアにより実現。全国各地・ご自宅からでもリモートで検証が可能なため、感染症対策や移動時間の節約に繋がります。

3.予算申請からの解放
検証用機材も所有から共有へ。当社が所有する技術検証用機材のリソースシェアリングにより原則無償で利用でき、お客様による機材購入のための予算確保や固定資産管理等の煩雑な手続きが不要となります。

サービス概要

名称:「マクニカ ネットワークOSリモート検証サービス」
内容:
① 当社の幅広い取り扱いメーカー(下記表1、表2)の様々な製品ラインナップから、お客様の課題に最適な構成を提案します。
② 当社が所有するラボ環境にお客様専用の検証環境を構築します。
③ VPN経由でアクセスし、リモート環境下で検証作業を実施することが可能です(図1)。
費用:基本構成は無償で利用可能です。構成の追加やサポート内容によっては有償となる場合があります。
URL:https://www.macnica.co.jp/go/network-os-remote-service.html

基本構成の一例:
スイッチ        Edgecore社 32-Port 100G QSFP28 switch (AS7726-32X)
ソフトウェア      NVIDIA社 Cumulus Linux (CL-PER-S)
光トランシーバー    II-VI社 100G CWDM4 (FTLC1157RGPL), 100G LR4 (FTLC1154RDPL) 
テスター        10G/25G/100G トラフィックジェネレーター
※お客様に常に最新で最適な構成で検証いただくため、基本構成は常に更新しています。詳細は上記WEBサイトよりお問い合わせください。

検証後も本番環境への導入支援や導入後の保守・運用サポート含め、当社の経験豊富な専門スタッフによる伴走型サポートを提供いたします。

<図1:マクニカ ネットワークOSリモート検証サービス イメージ図>

<表1:ハードウェアラインナップ>

 

メーカー名

特徴など

スイッチ

Edgecore Networks

オープンNW市場のリーダー。データセンター、テレコムが主用途

DNI (Delta Networks)

データセンター、テレコムが主用途。キャリアグレード品質が特徴

APS Networks (旧STORDIS)

IP放送やセキュリティが主用途

NVIDIA(旧Mellanox Technologies)

データセンター、GPUを活用したAIインフラに最適

光トランシーバー

II-VI(旧Finisar)

光トランシーバーのリーダー。キャリアでも採用される品質と実績

NVIDIA(旧Mellanox Technologies)

幅広いラインナップが特徴

その他

上記以外の光トランシーバーも用意

<表2:ソフトウェアラインナップ>

ソフトウェア名

メーカー名

特徴など

OcNOS

IP Infusion

通信キャリア/ISPにおいて多数の実績

ecSONiC

Edgecore Networks

データセンターが主用途。

OSSの品質不安を払拭するベンダーサポートとリーズナブルな価格

Cumulus Linux

NVIDIA(旧Cumulus Networks)

データセンターが主用途。サーバーエンジニアに優しい操作性と多数の実績

CGS Tower Networks

ホワイトボックスをNetwork Packet Broker化できるOS

SONiC, ONL (Open Network Linux), Stratum

注目度の高いSONiCを始めとするOSS群

※上記以外のメーカーをご希望の場合はご相談ください。

 

マクニカはエレクトロニクス専門の技術商社として、長年にわたり世界中の主要なネットワーク用ASICや光モジュールなどのハードウェアやソフトウェアに関して様々なお客様の支援を行ってまいりました。これまでに培った技術力と世界中の最先端テクノロジーによって、今後もネットワーク業界の発展に貢献してまいります。

株式会社マクニカについて

マクニカは、1972 年の設立以来、最先端の半導体、電子デバイス、ネットワーク、サイバーセキュリティ商品に技術的付加価値を加えて提供してきました。近年は、従来からの強みであるグローバルにおける最先端テクノロジーのソーシング力と技術企画力をベースに、AI/IoT、自動運転、ロボットなどの分野で新たなビジネスを展開しています。今後は、「Co.Tomorrowing」をスローガンに、最先端のテクノロジーとマクニカが持つインテリジェンスをつなぎ、ユニークなサービス/ソリューションを提供する存在として、社会的価値を生み出し未来社会の発展へ貢献していきます。
当社は、横浜に本社を構え、世界24ヶ国84拠点をベースにグローバルなビジネスを展開しています。
詳細はWebサイト(https://www.macnica.co.jp)をご覧ください。

本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先

株式会社マクニカ  https://www.macnica.co.jp
経営企画部 広報企画課 宮原 e-Mail:macpr@macnica.co.jp
〒222-8561 横浜市港北区新横浜1-6-3 マクニカ第1ビル

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